2016年03月27日

●和文露訳要覧第19回

「犬死に」というのは「無駄死に」のことだが、ラヴレンチエフの和露ではсобачья смертьとなっている。しかし、これは誤りである。「犬死に」はнапрасная смертьであり、Иначе сама его смерть становилась ещё более бессмысленней.(そうでないと彼の死自体が無駄死にという事になった)であり、собачья смертьはСобаке - собачья смерть. (= о дурном человеке, умершим (погибшем) без покаяния)(後悔せずに死んだ悪人)から来た言い回しであって、強いて訳せば「惨めな死」のことであろう。

出題)「日ソ交渉は3ヶ月目でようやくある程度の進展が見られた」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 08:06 | Comments [5]

2016年03月26日

●和文露訳要覧第18回

「入る」という意味では、входить は部屋など中に入る、ドアを通る、輸送機関が中に入るで、поступитьは就職、入学に関して用い、вступитьは軍、協会、サークル、党、組合に入ることを意味する。

出題)「お腹のどこが一番痛みますか?みぞおちの左、臍の回り、左下腹部ですか?」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 08:05 | Comments [4]

2016年03月21日

●和文露訳要覧第17回

барは日本で言うホテルのバーのようなものであって、日本のいわゆるホステスのいるバーではない。планкаは走り高跳びのバーで、станокはバレエの練習用の横木を指す。

出題)「おまえ、魚釣りに行ってきたのか?」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 14:07 | Comments [5]

2016年03月20日

●和文露訳要覧第16回

клейстер はデンプンや小麦粉で作った糊であり、клейはそれを含む接着剤である。

出題)「再発してもいいの?」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 13:25 | Comments [5]

2016年03月19日

●和文露訳要覧第15回

『和文露訳指南』3-2-2項を下記のように修正した。

完了体動詞未来形の否定の強調は4-2-3項の例示的用法や3-2-4項の偶発的反復から派生したもので、一つで全体を示す、つまり一つたりとも(ほんの少しでも)~しないということがниなどを用いて明示的にも、あるいはниなどを用いずに暗示的にも表現されている場合は、潜在的可能性すら否定するため完全な否定となる。

出題)「誰かグーニャを呼んでください」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 17:50 | Comments [4]

2016年03月18日

●和文露訳要覧第14回

「自分の負けを認めた」を会話の文と考えると、「認めた」は結果の存続(現在完了)であり、「負けた」のも発話の時点に負けたのであり、1年前の負けの話をしているわけではないことは明らかである。つまり「負けた」には結果の存続を使えばよいことが分かる。ここで「負け」に名詞を使ってしまうと、必ずしも結果の存続という意味にはならず、アオリスト的用法の可能性も出てきて、曖昧な訳となってしまう。「認めた」には完了体過去形を使うのは容易に理解できよう。となると、一つの文に二つの結果の存続の用法を使うには、並列複文(иなどを用いて動詞を二つつなげる)が頭に浮かぶが、この和文では無理がある。残された手は結果の存続の用法がある被動形動詞過去を使うことである。つまり、Признал себя побеждённым.とすればよい。和文露訳をする際に上っ面だけ直訳するのではなく、時制という観点から文の意味を深く考える癖をつければ、丸暗記するよりははるかに効果的に、応用が効く訳ができるようになる。

出題)「ゲームで重要なことは勝つことではなく、参加することである」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 20:35 | Comments [4]

2016年03月13日

●和文露訳要覧第13回

2016年3月12日発表の内閣府世論調査によれば、親しみを感じる国として断トツのトップは米国で84.4%(前回比1.8%増)、韓国は33%、中国は14.8%、そしてロシアはと言えば17.4%(前回比2.7%減)とある。中国よりはましなのは結構なことだが、マイナス傾向というのがいただけない。ロシアでの日本の人気はアニメやマンガの影響もあってかなり高いというのに、日本では北方領土問題があるからか低い。人見知りするというようなロシア人気質は日本の東北や北海道の人たちの気質に似ているところもあるので、お互いにいったん心を許せば、分かり合える点も多いと思うし、西洋文化一辺倒の日本人にとっても別の視点から物事を見るという点では、ロシア人と知り合うというのは、考え方のバランスを取る上で有意義なはずだ。

出題)「自分の負けを認めた」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 15:08 | Comments [6]

2016年03月12日

●和文露訳要覧第12回

『和文露訳指南』を下記のように訂正した。
10-3-5 否定における単数と複数

 その文脈ではゼロなのか、単数なのか、複数なのか分からない数(不定数)については、可算名詞の場合、複数で示される。ゼロの場合もноль градусов(零度)のように、可算名詞が接続する場合は、その可算名詞全ての存在を否定するために複数生格を取る。これは存在を否定する否定文では、可算名詞はその可算名詞すべての存在を否定するために複数生格が来ることを敷衍したものである。ところが「ひとつも~ない」というように一つすらを強調する場合は単数となる。

出題)「心からロシア軍の失敗と成功に一喜一憂した」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 17:52 | Comments [4]

2016年03月11日

●和文露訳要覧第11回

『和文露訳指南』10-3項に下記追加した。

машинаは「ある(一台の)車」という意味の他に、「その(一台の)車」という意味がある。このことからロシア語には日本語同様、英語の冠詞がない事が分かる。どちらで理解するかは文脈次第であり、話題の初めに出てくれば、一般的にはa car(ある一台の車)であり、それ以降はthe car(その一台の車)という意味になるとはいえ、いきなり「その車」としか理解できない文脈も多い。複数のмашиныも単数ではないことを示すだけで、「ある(複数の)車」か、「その(複数の)車」かは文脈に依る。ただ複数は不定性を表現することが多いことから、「その(複数の)車」という場合は少ないと思われる。本来であれば、машинаはона で、машины はониで受けるのだが、その文脈に他に名詞がありすぎて、代名詞の候補が多い場合や語義を明確にする場合、ないしは「その車」というように強調する場合には代名詞を使わない場合もある。ただ「その車」を露訳するときに、эта машинаとする必要は必ずしもない。不可算名詞でも、さまざまなという具体性を帯びる場合に複数になるものがあるが、用法は上に挙げた可算名詞の複数と同じである。
 
出題)「お前には冗談が通じない」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 21:01 | Comments [5]

2016年03月06日

●和文露訳要覧第10回

能力という意味ではспособностьだが、仕事関係というのであればделовые качестваがよい。

出題「彼は犯罪すれすれでバランスを取っていた」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 08:20 | Comments [5]

2016年03月05日

●和文露訳要覧第9回

ノイズという意味のпомехиは複数形で電波障害という意味であり、心音などのノイズはшумを使う。

出題)「普段の体重はどのくらいですか?」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 07:27 | Comments [5]