2009年05月29日

●新帯研 第48回

ヴィッテの長兄は軍人だが、その実見談としてグルジアのチェフチェヴァーゼというトルコ戦争で名を挙げた軍人の頭に弾丸がぶつかって跳ね返ったというのがある。失速した弾なのだろうか。筆者が大学生のとき川口のメッキ工場で夜警のアルバイトをしていたが、そのときの夜警に下重さんという人がいた。この人は陸軍士官学校出で、太平洋戦争のとき南方で中尉として部隊を率いた。このときヘルメットのまん前に弾があたって弾は一周したという。その跡も見たといっていた。単なる与太話なのか実話なのかは知らない。失速して勢いのなくなった弾がヘルメットにあたってカーン、カーンと音を立てることもよくあったといっていた。今回の課題は、
- Чем закончилась электрификация всей страны?
- Советским людям всё стало до лампочки.
設問)オチが分かるように訳せ。

Posted by SATOH at 10:17 | Comments [2]

2009年05月28日

●新帯研 第47回

「イスラム社会のヤクザ」(佐藤次高、清水宏裕、八尾師誠、三浦徹共著、第三書館、1994年)という本を読むと、イスラム社会にもバグダッドでは9世紀ごろからヤクザмолодцы(若いの、若い衆)のいたことが分かる。彼らはアイヤール、フトゥッワ、ムルッワと呼ばれ、任侠道(男気、義理を重んじる、約束を守る、正義)の徒だったという。一部君主から治安を任されていた時代やそうせざるを得ない時代もあった。互いを仇名で呼び合うのも、ロシアのヤクザに似ている。シリアのダマスカスでは10~20世紀初めまでそういうヤクザが生きていたという。千夜一夜物語にも、「女狐ダリーラとカイロのアリ・ザイバークの物語Рассказ о Далиле-Хитрице и Али Зейбаке Каирском」など、バクダッドのヤクザに関する物語などが収められている。
 慣用句についてはキムミネ著の「ロシア語慣用句辞典」(東洋書店)という名著があるが、諺については日本語で書かれたものがなく(絶版になったものはあるが)、学習者に勧めるにはどうしたものかと考えていたが、ついに見つけた。「諺で読み解くロシア人の人と社会(ユーラシアブックレット No. 104)」(栗原成朗、東洋書店、2007年)である。スラブ民俗学の泰斗である栗原先生のロシアの諺を中心にしたロシア人気質についての解説書と言った感じである。ロシア語を学ぶ人には必読書である。ユーラシアブックレットでは一、二を争う名著だが、売れ行きが芳しくないのは宣伝不足に違いないと考えここに紹介しておく。諺も500ぐらい収められていて、自分がこれはと思ったものは暗記すべきである。ただ本書の性質上、西洋から翻訳された諺(「健全な身体には健全な精神が宿るВ здоровом теле – здоровый дух」といった類)は扱っていないので、それを知りたい人はСловарь русских пословиц и поговорок(ロシア諺辞典), В. П. Жуков, Русский язык, 1991 (収録の諺1200)などがある。今回の課題は、
Какое самое лучшее противозачаточное средство?
- «Спиодин».
設問)オチが分かるように和訳せよ。

Posted by SATOH at 12:58 | Comments [4]

2009年05月21日

●そのまま使える!ロシア語会話表現集

ロシア語初心者向け会話集「そのまま使える!ロシア語会話表現集」発売中。CD付。初心者向けなので新帯研の閲覧者にはどうかと思うが、備忘録代わりに使えるかもしれない。5つのジャンルをそれぞれ15のテーマに分け、2行での会話(対話)で表現したもの。2009年8月か9月には「和露基本ロシア語熟語集」発売予定で、現在執筆中。500表現ぐらいを考えている。

Posted by SATOH at 19:15 | Comments [1]