2009年05月29日
●新帯研 第48回
ヴィッテの長兄は軍人だが、その実見談としてグルジアのチェフチェヴァーゼというトルコ戦争で名を挙げた軍人の頭に弾丸がぶつかって跳ね返ったというのがある。失速した弾なのだろうか。筆者が大学生のとき川口のメッキ工場で夜警のアルバイトをしていたが、そのときの夜警に下重さんという人がいた。この人は陸軍士官学校出で、太平洋戦争のとき南方で中尉として部隊を率いた。このときヘルメットのまん前に弾があたって弾は一周したという。その跡も見たといっていた。単なる与太話なのか実話なのかは知らない。失速して勢いのなくなった弾がヘルメットにあたってカーン、カーンと音を立てることもよくあったといっていた。今回の課題は、
- Чем закончилась электрификация всей страны?
- Советским людям всё стало до лампочки.
設問)オチが分かるように訳せ。
)訳
「全国の電化はろうなったんら(どうなったんだ)」
「ソ連人民にゃ、もうろうれもよくなった(どうでもよくなった)」
до лампочки что кому
《俗》どうでもよい
(『岩波ロシア語辞典』1992年、岩波書店 767頁)
今回はこれに当たるかと思います。
эдектрификацияでだいぶ悩みましたが(ヤンデックスで検索してやっとわかりました)、酔っ払い同士の会話かと考え、舌足らずな訳にしてあります(にしてもあんまり面白ない…)。
--------------------------------------------
オチの理解はその通りです。申し訳ありません。эдектрификацияは электрификацияの私のタイプミスです。私の訳は、
「全国の電化は何によって終了したか?」
「ソビエト国民がランプなんかどうでもいいとなったとき」
закончиться=終了したをすっ飛ばしてました。
よく見て訳さないといけませんね。反省です。