2017年04月01日

●和文露訳要覧第198回

出題)「彼がソビエト連邦でテレパシーの主だった研究者だと言っても過言ではない」をロシア語にせよ。

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2017年04月02日

●和文露訳要覧第199回

ロシアを知ろうとするなら、ロシアの歴史、手近なところではつい最近まで存在したソ連について知る必要がある。私はソ連にもロシアにも、カザフスタンにも駐在したし、ソ連やロシア国内も広く出張したが、ロシア人庶民の上っ面は別として、その内面まで分かったというような知り合いはほとんどいない。ソ連時代は心の内面を隠さざるを得ないという現実があったことは事実だが、日常生活について考えを求められても、よほど深く考える癖を持っている人でないと答えられないからだろう。ノーベル賞作家のスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの『セコンドハンドの時代』(松本妙子訳、2016年、岩波書店)は、ソ連時代とその崩壊について庶民の生の声を聞かせてくれる好著である。その中である女性菓子職人が「共産主義は禁酒法のようだ。言わんとするところはいいが、機能しない」と書いている。訳もこなれているが、ほんの少し誤訳と思われるところがある。硬化症→認知症かボケ、吟遊詩人→シンガーソングライター、ババリアビール→バイエルンのビール、腫瘍学センター→ガンセンター。この他にも『戦争は女の顔をしていない』、『ボタン穴から見た戦争』(共に群像社、のち岩波現代文庫)、『アフガン帰還兵の証言』(日本経済新聞社)など、ソ連やロシアに住む庶民を知る上での必読書だと言える。

出題)「ほこりのせいで彼は鼻がむずむずする」をロシア語にせよ。

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2017年04月07日

●和文露訳要覧第200回

出題)「明日から彼にもう一つ罠を仕掛けよう」をロシア語にせよ。

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2017年04月09日

●和文露訳要覧第201回

『和文露訳要覧』の4-2-1項に次のように手を入れた。

4-2-1 完遂的用法 → 完了体動詞未来形

 完了体過去形には過去の時制において点過去があり、その派生として現在の時制には結果の存続という用法がある。ともに完遂的用法だが、完了体過去形という一つの形式に過去完了の完了と現在完了の完了という二つの用法があり、これを文脈により使い分けているということになる。完了体未来形の完遂的用法には、未来において動作が完遂され、その結果がある期間存続するという結果の存続の用法が内在している。動作が遂行されるのが、近接未来ближайшее будущее(発話時点のすぐ後に続くか、発話時点と融合した未来)なら近接未来完了であり、発話の時点と隔たっている未来なら未来完了となり、このように二つの用法がある。近接未来完了における発話時点との融合は、動作の開始が発話時点(例えば今現在のこの一瞬後)であるとしても、動作の終了は早くて発話の一瞬後という未来の時制に起こり、動作遂行の結果を示す時間軸の特定、かつ無限小の不動の一点は未来にあるということを意味する。動作の終了が発話の早くて一瞬後であるため、今というような副詞を除き、具体的な時の状況語と共には使われないことが多い。また近接未来完了には動作結果表出の想定というニュアンスがあり、それは動作が始まって終わるという動作の全一性の後で、何らかの結果の存続(そこにそのままいるとか、結果の良否などの主観的ニュアンス)が発話の時点で想定されるという意味であり、完了体過去形の結果の存続や結果の評価と対比される。不完了体未来形は未来の時制の動作の有無の確認はするが、動作の完遂には言及しない。

(しばらく待ちます)Я пока подожду. <пока = некоторое время с настоящего моментаということで、今この瞬間から待つという動作が始まり、それが不定の時間続く(結果の存続)>
(その仕事を終わらせる)Я кончу работу. <その仕事が遂行されて、やることがなくなる(結果の存続)>
(〔終業時間なので〕仕事は終わりにします)Я буду кончать работу. <時間的に終わる区切りを指しているのであって、仕事自体は残る>
(行き先を地図で教えてあげましょう)Я вам покажу дорогу на карте.

出題)「この先何が私を待ちうけているのか興味津津だった」をロシア語にせよ。

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2017年04月14日

●和文露訳要覧第202回

ждатьが予定の用法で使えるというのは、「私はどうなるのか?」という文を露訳するときに、次の二つの文が同義であることからも分かる。

Что ждёт меня? = Что будет со мной?

出題)「彼女のためなら彼は死ぬのも辞さない」をロシア語にせよ。

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2017年04月15日

●和文露訳要覧第203回

出題)「どういう目的で私が来たのかはお分かりのはず」をロシア語にせよ。

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2017年04月16日

●和文露訳要覧第204回

出題)「命が惜しけりゃ動くな」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 10:30 | Comments [5]

2017年04月22日

●和文露訳要覧第205回

出題)「奴のことは好きなようにしろ」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 20:56 | Comments [5]

2017年04月26日

●新ブログ移行のお知らせ

いつも閑話傍題(アネクドートの小部屋)をご利用いただきありがとうございます。

データ量の増大に対処するため、新ブログ「閑話傍題-アネクドートの小部屋その2」を立ちあげました。

今後の記事の閲覧やコメントなどは、こちらのページにてお願いいたします。

ご迷惑をおかけしてすみませんが、今後とも当ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

ロシアンぴろしき


Posted by ruspie at 04:23 | Comments [0]