2018年05月20日

●和文露訳要覧第358回

出題)「当てた人は自分の賭け金の3倍受け取る」をロシア語にせよ。

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2018年05月19日

●和文露訳要覧第357回

『和文露訳要覧』の下記を差し替えたので、ご参考までに挙げておく。

3-1-5-3 начинать の現在形の特殊用法

「リンゴやバナナ、牛乳などをジューサーで混ぜている」では、撹拌という過程を経て、結果としてミックスジュースが出来るのだが、「~という気がしてきている」では、ある考えがすでに頭の中に存在するということを意味する。不完了体のначинатьがдумать, считать, пониматьと結びついて、一人称ないしは意見の主体が主語に立つ時は、たんなる心の状態の始まり(意見の形成)を示すのではなく、前の意見の変更に関わる意志的な行為を示すとシノニムの辞典にはある。つまりначинаю думатьも、начинатьの後の不定形が過程(~と考え始めつつある)を示すというよりは、「もうすでにそういう考えに変わった」という結果の存続のニュアンスであり、そういう考えの確信が高まって行く過程を不完了体動詞現在形で示しているにすぎない。断片的な(部分から成る)意見というものは、それだけでは意味が不明であり、それを意見とは呼ばない。意見というのは一つのまとまりであって、ある意見が部分的に分かるというのはまさに一知半解ということになる。例えば、「シンプルなものはごまかせない」という化粧品のCMがあり、「シンプルなものはごまかせないと考え始める」と一見言えそうだが、考えるときに、「シンプルな」、「ものは」、「ごまかせない」と、歩いていて景色が変わるように我々の頭でとらえているわけではない。ロシア語のначинаю думать, что ...というのは「シンプルなものはごまかせない」で一つの考えであって、細切れの「シンプルな」とか「ものは」とか「ごまかせない」では考えとしての意味を成さない。考えというものは、あるいはある考えを考えるという事は、全一的であり、1/2の考えとか、1/3の考えというものはあり得ず、全てということになる。せいぜいのところ、その考えに対して確信を持ち始めるということだと思う。イメージと思考は別物であり、厳密な意味で、思考には過程というものはないと言えるのではないか。そういう意味で、この動詞のこの用法は、「~であると考える」という評価の意味も含まれているために、明らかに評価解釈型である。

(彼は見かけほど単純ではないという気がする)Я начинаю думать (считать), что он не так прост, как кажется.
(あなたたちがどんなに良い人たちかという事が、今になって分かる気がする)Только теперь я начинаю понимать, какие вы хорошие люди.
(また〔いつものやつが〕始まった)Ну, опять начинается. <同じ意味でОпять началось.や、口語で(ほら始まった)Ну, поехал.〔主語によって、поехала, -о, -иになる〕も使われることから、明らかに意味は結果の存続という事であり、動作(愚痴、自慢話など)がたった今始まったということが分かる。ついでにいうと、この「始まった」という日本語は過去形ではなく、確述という用法である>
(僕は今になってようやく生きているという実感がわいてくる)Я теперь только жить начинаю.
(今になってようやく生きているという実感がわき始めてきている)Я теперь только жить начинаю.
(おっしゃることが分かりかけてきています)Я начинаю вас понимать.
(あなたたちがどんなに良い人たちかという事が今になって分かる気がしてきている)Только теперь я начинаю понимать, какие вы хорошие люди. <「今になってようやく分かってきた気がする」>
(彼は見かけほど単純ではないような気がする)Я начинаю думать (считать), что он не так прост, как кажется.
(内乱や国内のあつれきがひどく気になりかけている)Я начинаю сильно опасаться междуусобий и внутренних раздоров.

出題)「私にお売りになっても、どこからも文句は出ませんか?」をロシア語にせよ。

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2018年05月13日

●和文露訳要覧第356回

出題)「頭のいい奴は分かる」をロシア語せよ。

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2018年05月12日

●和文露訳要覧第355回

ロシア語のアネクドートが好きだが、その中でも特にкаламбур(語呂合わせ、地口)に興味がある。最近 『公共の話法における言語意味論的語呂合わせの生成』Лингвосемиотическая реализация каламбура в публичной речи, Зубкова/Ушкалова, Юго-Западный государственный университет, 2017という論文を読んだ。語呂合わせは新聞(特にスポーツ関係)の見出しにもよく使われるとのことで、具体例を交え解説されているので、外国人にも分かりやすい。ご興味のある方はどうぞ。

出題)「ネストルが1才にもならない時に父が死んだ」をロシア語にせよ。

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2018年05月06日

●和文露訳要覧第354回

出題)「コルホーズは牛乳、肉、トウモロコシの生産において、ついにはアメリカの農民たちの鼻を明かす」をロシア語にせよ。

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2018年05月05日

●和文露訳要覧第353回

出題)議長が会議で「閉会いたします」をロシア語にせよ。

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2018年05月04日

●和文露訳要覧第352回

出題)「僕は腕を狙って、腕に当たった」をロシア語にせよ。

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2018年05月03日

●和文露訳要覧第351回

出題)「その会合の後ですぐにここに来て自分の考えを説明することを約束する」をロシア語にせよ。

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2018年04月30日

●和文露訳要覧第350回

出題)「彼らは謎の死を遂げた」をロシア語にせよ。

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2018年04月29日

●和文露訳要覧第349回

1980年代に次のような小噺を聞いたことがある。
Социлогический опрос:
- Где вы родились?
- В Санкт-Петербурге.
- Где ходили в школу?
- В Петрограде.
- Где проживаете сейчас?
- В Ленинграде.
- Где хотели бы жить?
- В Санкт-Петербурге.
 当時は特に何とも思わなかったが、今となれば小話が現実となった例である。

出題)「問題はフィルムの方だった」をロシア語にせよ。

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2018年04月28日

●和文露やいう要覧第348回

出題)「多少の見落としはやむを得ない」をロシア語にせよ。

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2018年04月23日

●和文露訳要覧第347回

出題)「西欧にはパンの行列はない」をロシア語にせよ。

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2018年04月22日

●和文露訳要覧第346回

『ロシア潜水艦乗りの日常生活』Повседневная жизнь российских подводников, Черкашин, 2000 г. Молодая гвардияという本を15年来探していたが古本でも見つからず、半ばあきらめていたところ、ネットで読めることが分かった。今読んでいるところだが、冷戦時代のキューバ危機の他に、何度も我々が第三次世界大戦の瀬戸際に追い込まれていたかを如実に本書は教えてくれる。ほとんどはソ連の潜水艦事故についての詳細であり、日本では紹介されていないものばかりである。大韓航空機墜落の際のブラックボックス探しの挿話も興味深い。私個人は海運用語に強いつもりだが、そうでないと、ましてや潜水艦の専門用語が頻出するので。手こずるかもしれない。ロシア語の本は、古い本ならネットを活用するのも一つの手ではある。

出題)「状況は手に負えなくなった」をロシア語にせよ。

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2018年04月15日

●和文露訳要覧第345回

形容詞化(短語尾)している被動形動詞過去短語尾にも結果の存続の用法が先祖返りのように現れてくる場合もある。

(十分ニ三服すれば効き目が現れる)Две-три хорошие затяжки - и эффект готов. 
<これは例示的用法でもあり、готов = завершён>
(一人片づいた、一丁上がり)Один готов. <готов = умер, убит>
(彼は出来上がっている)Он и совсем готов. <готов = совершенно пьян>

出題)「変なところに置く(置き場所が悪いと)とセメントでも、板でもなんでも盗まれる」をロシア語にせよ。

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2018年04月14日

●和文露訳要覧第344回

不完了体の用法は行雲流水の如きものだと説明したが、今風に言えば、1列のエスカレーターで、普通は皆立ち止まって乗っているが、一人歩きだすと、それにつられて動くようなものである。こういう場合その場でじっと立ち止まるにはかなり勇気がいるわけで、それが完了体の動作となる。

出題)「彼はご婦人方が苦手だった」をロシア語にせよ。

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2018年04月08日

●和文露訳要覧第343回

部分生格について考えてみた。(水を<くれ>)Воды! では欲求を示すために生格が用いられているが、(ちょっと水を飲む)попить воды, (水を飲み干す)выпить водыは水全体ではなく、水の一部であることを強調しているために、部分生格を要求している。(水を飲む)пить водуは特に水の一部という事を強調しているわけではないので、対格が来ると言うことになる。

出題)「彼らは互いに水をはねかけあった」をロシア語にせよ。

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2018年04月07日

●和文露訳要覧第342回

ソ連時代の収容所についてご興味のある方もおられると思うので、基本文献として下記を挙げておく。ソルジェニーツインの『収容所群島』、エヴゲーニア・ギンズブルグの『明るい夜 暗い昼』、シャラーモフの『極北コルィマ物語』(これは抄訳のようなので、ロシア語が読めるのなら原書Колымские рассказыを勧める)があるが、この他に『ラーゲリのフランス人』(ジャック・ロッシ、ミシェル・サルド共著、外川継男訳、恵雅堂出版、2004年)を挙げておく。

出題)「見かけたら殺してやる」をロシア語にせよ。

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2018年04月01日

●和文露訳要覧第341回

ヴォールвор в законе(極道、任侠)というのはロシアの犯罪界のエリートであり、その発生については1930年代であることは、識者の間で意見が一致しているが、前半なのか後半なのかについては意見が分かれている。発生の理由についても、肥大化する収容所の統制を図るためにヴォールを利用した(教育を受けているはずの政治犯は信用できないため)ということでは見解が一致しているようである。東シベリアの流刑地で19世紀中ごろに金鉱掘りで虐待され、生きのびた一群からイワンиванという犯罪エリートの一群が生まれ、それが、1920年ごろにはウールカуркаとなったと思われる。ウールカからヴォールが生まれた。これはロシアだけではなく、どこの国でも精神的にも肉体的にも強いものが犯罪界を仕切ってゆくということから特に目新しいことではない。ロシアの犯罪界の特殊性は、収容所当局(無論スターリンの了解を得て)が、収容所統制のためヴォールを利用したが、第二次大戦終了後にはその起用が失敗に終わったことが明らかとなったということにある。最近『ラーゲリのフランス人』(ジャック・ロッシ、ミシェル・サルド共著、外川継男訳、恵雅堂出版、2004年)を読んだ。コミンテルンで働いていたロッシが1937年10月スパイとして逮捕され、以降24年間の収容所生活を送ることになった。彼は『ラーゲリ<強制収容所>注解事典』(この本の訳でヴォールを泥棒と訳しているが、これは誤訳であろう。ヴォールが盗みを働くことはない)の作者でもあるが、収容所統制の一番下の組織である獄房の管理者である牢名主староста(収容所の規模によるが、いくつかの獄房を管理するのがсмотрящийであり、その上がположенецと呼ばれる。これらの管理者の任命については収容所当局からヴォールが任されていたと思われる)については1937年までは挙手で囚人自身が選んでおり、それ以降当局からの指示で任命されたと書いていることから、1937年ごろにヴォールの体制が確立したのではないかと推測される。

出題)「芸能は公的な文化のまま子扱いだった」をロシア語にせよ。

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2018年03月31日

●和文露訳要覧第340回

出題)「その寺にとって時間が存在しないかのようだ」をロシア語にせよ。

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2018年03月25日

●和文露訳要覧第339回

出題)「未婚・既婚の別:
    配偶者あり
    独身(離別)
    独身(未婚)
    独身(死別)」をロシア語にせよ。

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2018年03月24日

●和文露訳要覧第338回

出題)「選んだ案のところにバツ印をつけなさい」をロシア語にせよ。

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2018年03月21日

●和文露訳要覧第337回

完了体がイメージする時間軸の特定かつ不動の一点というのは、大きさを持たない数学的点であり、不完了体のは大きさを持つ物理的点と言い換えてもよい。大きさがあるということは期限ではなく、期間を意味するということである。

出題)「その食堂は平日は11時から20時30分までやっていて、休日は実質的に予見しがたい」をロシア語にせよ。

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2018年03月18日

●和文露訳要覧第336回

出題)「世の中のものはすべて買うことができる。問題は値段だけだ」をロシア語にせよ。

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●和文露訳要覧第335回

出題)「夜にはパビリオンはカラーでライトアップされた」をロシア語にせよ。

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2018年03月11日

●和文露訳要覧第334回

出題)「金一封をもらえるなら結構」をロシア語にせよ。

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2018年03月10日

●和文露訳要覧第333回

予定の用法というのは概ね動作動詞の不完了体現在形が用いられるが、これは予定の用法が現在の時制から見ての予定であるがゆえに現在の時制に拘束され、場依存型であるからである。

出題)「結婚式の写真は結婚式につきものである」をロシア語にせよ。

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2018年03月03日

●和文露訳要覧第332回

出題)「1960年5月1日を除けば大体のところメーデーのデモはたいしたこともなく行われた」をロシア語にせよ。

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2018年02月25日

●和文露訳要覧第331回

出題)「ペテルブルグではそのようなことは私の記憶にない」をロシア語にせよ。

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2018年02月24日

●和文要覧第330回

ロシアにも年賀状はあるが、この他にも祭日の前、例えば3月8日の国際婦人デーなどに美装のはがきに手書きで、幸福、健康、成功などを親しい人に送る習慣がある。これは革命前からでПасха(復活祭)にお祝いの手紙を送る習慣が続いているものだと言う。

出題)「乱暴なまねをするなという上からの命令が彼らに伝えられただけだ」をロシア語にせよ。

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2018年02月18日

●和文露訳要覧第329回

まったく面白いものではないが、前回の小話のオチの解説。1960年代~80年代のソ連製ブラジャーには洗濯石鹸で洗えるという長所があったが、後ろに(前あきではない)ひもと3つのボタンとフックがあり、そのためボタンのあとが消えない。オチはそれを指していて、ロボットとはまったく関係ない。

出題)「困難な状況では自分自身を頼るしか他に道はない」をロシア語にせよ。

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