2020年02月03日
●第146回
(国家院にはこれからたびたび来られることになりますか?)Вы часто будете приходить в Думу?
(〔これから〕レート表を全ての当行のコルレス銀行に毎月送付します)Мы будем ежемесячно рассылать наш курсовой бюллетень всем нашим корреспондентам.
(私はここにときたま来ることになるよ)Я буду здесь иногда бывать.
(泣き騒げば、殴るぞ)Будешь реветь - буду бить.
(死ぬほどペテルブルグを離れたくないということは分かる。いずれにせよ、便の合間にここに来ることになるんだぜ)Я же вижу, что тебе до смерти не хочется покидать Питер. А так между рейсами будешь бывать здесь.
「~できる」という意味のмочьは未来の時制では使えないし、смочь「~できるようになる」は規則的反復を示せないので、бытьの未来形 + в состоянии + 不完了体動詞不定形「~できるようになっている」を使って、未来の時制での規則的反復や状態を示す事になる。またこの表現はмочьには副動詞がないので、будучи в состоянииと副動詞代わりにも使える。6-2-5-2項の例文も参照願う。
(手術がうまくいけば、少年は臭いもかげるし、鼻で息をすることができるようになる)Если операция пройдёт успешно, подросток будет в состоянии чувствовать запахи и дышать через нос.
4-1-5未来の時制の不定人称文
不完了体動詞未来形三人称を使っての不定人称文でも、動作主(不定の人であって、事物ではない)を明示しなくてすむ。用法的にはся動詞と同じだが、不定人称文は現在の時制では受け身の代わりとして広く用いられるのに対し、未来の時制での使用は、ся動詞に比べるとそれほど多くない。これは未来というものが基本的に不確定であるのに、ся動詞と違って、主語を明示しないという用法が不確定さを増すからだと思われる。9-4項参照。
(お迎え〔の方〕がいらっしゃいますか?)Вас будут встречать? <動作事実の有無の確認なので不完了体動詞未来形が来ている>
(わが市にも繊維コンビナートが建設される)В нашем городе будут строить текстильный комбинат.
4-1-6 ся動詞の不完了体動詞未来形の用法
ся動詞の不完了体動詞未来形も動作主を明示しない場合に使えるが、状態ではなく、動作やその過程のニュアンスが出てくるときや、動作の規則的反復や、文の焦点が動詞に来ない場合に用いる。この用法は日常会話ではあまり聞かないが、ビジネスなどの交渉ごとでは頻出する。なぜかというと、動作主を明示するという事は、責任(ビジネスで言えば金の支払)に直結するからである。一人称は当然のこと、二人称でも相手の責任をあからさまに云々するようなことは無作法とされているから、動作主を明示しない三人称が好まれるわけである。通訳を目指す人はこの用法と、それに関連して、受け身で使える複合動詞(8-3項参照)をマスターすることが望ましい。
ただ同じビジネス関係でも、プレゼンテーションの通訳となると、一人称複数であるмы(弊社、当社)を使って文を作るように勧められる。つまり肯定的な事、つまり自社をアピールすることなら、逆に動作主を明示する必要があるという事になる。またクレーム(損害賠償)の交渉でも、相手の非を明らかにし、自社の責任がないことや、あってもそれを軽減するという事で、一人称とニ人称の主語を明確に表現しなければならない