2018年02月18日

●和文露訳要覧第329回

まったく面白いものではないが、前回の小話のオチの解説。1960年代~80年代のソ連製ブラジャーには洗濯石鹸で洗えるという長所があったが、後ろに(前あきではない)ひもと3つのボタンとフックがあり、そのためボタンのあとが消えない。オチはそれを指していて、ロボットとはまったく関係ない。

出題)「困難な状況では自分自身を頼るしか他に道はない」をロシア語にせよ。

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2018年02月17日

●和文露訳要覧第328回

時代背景が分からないと小話のオチも分からない。次の小話もそうである。
Чем отличается мужчина от женщины? Тем, что у женщины между лопаток – пуговицы. А чем отличается женщина от мужчины? Тем, что у женщины между лопаток – пуговицы.
訳)男と女は何が違うか?女の肩甲骨と肩甲骨の間にはボタンがある。女と男は何が違うか?女の肩甲骨と肩甲骨の間にはボタンがある。

出題)「より多く食べた方は払わない(払わなくてよい)」をロシア語にせよ。

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2018年02月12日

●和文露訳要覧第327回

進行形(動作の過程)に不完了体を用いるのは、動作が一点で終了しないため完了体を用いることができないためだが、その他にも、現在進行形のもつ予定の用法から推測されるように、進行形には予測性があり、これは動作の有無が明確な規則的反復とつながるからである。また毎週、毎年などの明らかな規則的反復と同様、多くの場合とかしばしばというときにも不完了体が用いられるのは、長い目で見れば(1万回とか、1億回とか)規則的反復が予測されるからと考えてよい。

出題)「悪い予感がして彼自身の心臓が2度ほどぎゅっと締めつけられた」をロシア語にせよ。

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2018年02月11日

●和文露訳要覧第326回

最近フルシチョフとブレジネフ時代の日常生活に関する本が2冊出た。『最後のソ連時代』(アレクセイ・ユルチャク著、半谷史朗訳、みすず書房、2017年)と『フルシチョフとブレジネフ政権下のソ連首都の日常生活』Повседневная жизнь советской столицы при Хрущёве и Брежневе, А. Васькин, Молодая гвардия, 2017である。前者はオースティンのパフォーマティヴな意味(遂行動詞の考え方を敷衍させたもの)とコンスタティヴな意味(文字通りの意味)を対比させ、フルシショフとブレジュネフ時代ではパフォーマティヴ・シフトが起こっているという観点から、ソ連市民のダブルスタンダードについての考察が述べられている。この二重基準自体は当時を知る、また自分の目でロシア人と接していた私たちにとって目新しいものではないが、1950年スターリンのマール言語学批判により、スターリン(ソ連共産党)は言語に対する権威を失ったと指摘しているのは卓見である。スチリャーガстиляги、ミチキーмитьки、ネクロリアリストнекрореалистыについても要領よく記述されている。またテーマ別アネクドートの起源が書かれているのでとても重宝する。レーニンのアネクドートは1970年レーニン生誕百年の準備中に生まれ広まったとか、ヴォーヴォチカシリーズは1960年代半ば、シュチールリッツは同じ主人公の連続テレビドラマの放映が始まった1970年代初めから、チャパーエフは1960年代後半からであり、これらの時代をソ連アネクドートの黄金時代と呼んでいる。ソ連のアネクドートはスローターダイクのいう「闘うのをやめたユーモア」であると述べているのは、本質をついているように思う。後者は当時の日常生活をテレビ、衣服、レストラン、行列などのテーマごとに述べているわけで、こちらの方がその時代モスクワで暮らしていた私にとっては大いに参考になったし、興味も覚えた。

出題)「鼻づまりにお悩みですか?」をロシア語にせよ。

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2018年02月10日

●和文露訳要覧第325回

日本語で銀幕と言えば映画や映画界を指すが、これは映写幕が由来である。ロシア語でголубой экранと言えば、テレビの画面、ないしはテレビ界、テレビ放送などを指すが、なぜこう呼ばれるのかについて、あるヒントを得たので紹介する。白黒テレビの画面はスイッチを入れた段階でほんの少し空色を帯びた色合いを示す。それゆえ各家庭で一斉にテレビのスイッチを入れると窓が空色の光で輝くという。ここから1962年Голубой огонёк「青い灯」という、時の人を招いて、リラックスした雰囲気でおしゃべりをするというテレビ番組が1960年~70年台に人気を博した。番組の由来は由来として、テレビのスクリーンをголубой экранと呼ぶのもここからきていると考えられる。

出題)「番組では軍隊はどうあるべきかを見せたのであって、実際の姿ではなかった」をロシア語にせよ。

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2018年02月04日

●和文露訳要覧第324回

『恐竜・怪鳥の伝説』という1977年に制作・公開された日本の映画は日本では大失敗作とのことだったが、ソ連ではЛегенда о диназавреとして公開され、SF映画の傑作として大評判だったという。映画のプロットのみならず、現代日本の情景などもロシア人にとっては興味深いものだったのかもしれない。

出題)「弱い者いじめをするな」をロシア語にせよ。

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2018年02月03日

●和文露訳要覧第323回

ロシア語には冠詞がないが、その穴埋めをするのが単数・複数の使い分けであると考える。つまり単数は定冠詞のように具体性を帯びることが多く、複数は一般性を帯びる場合が多いということである。同様に、性質形容詞が名詞化すると、性質を示す名詞、つまり抽象名詞で単数を示すのが普通だが、具体的な1回の性質を名詞で示す事もある。1回であれば単数、それ以上、ないしは一般的な概念を占める場合は複数となる。例えばнеприятностьなどもそうであり、不快(感)неприятность、不快な出来事неприятность/неприятности、不快な言辞неприятности(通常は複数)となる。нечистота は不潔、нечистоты は汚物、условность/условности は約束事、грубость/грубости は悪口、粗暴な行為となる。

出題)「頭痛持ちですか?」をロシア語にせよ。

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