2020年02月03日
●第145回
この他、意向の意味で使える動詞群に含まれるのは、задумать/задумывать、замыслить/замышлять、иметь намерение、намылиться(俗語的用法)、подумывать、помыслить、 приготовиться/приготовляться、ладить(口語的)、предполагать(口語的)、расположиться/располагаться(廃用だが、19世紀の小説を読むには理解しておいた方がよい)、рассчитывать, склонён считатьがある。
(この原稿を出版するつもりはない)Я не предполагаю печатать эту рукопись.
この他に、不完了体動詞未来形による動作事実の有無の確認の用法で「~するつもりである」と似たようなニュアンスが出せる場合があるが、語義に経過の意味がなければならない。不完了体は一般的に動作の開始や終了を示す事ができないからである。
(明日のご予定は?)- Какие у вас планы на завтра?
(部屋の掃除でもします〔するつもりです〕)- Будем (Собираемся) убирать комнату? <動作事実の有無の確認と意向の動詞が意味的に近く感じられる用法>
(前からこの件について君と話しをするつもりでした)Я давно собирался поговорить с тобой об этом.
собираться, намерен, намереватьсяなどは、上のような不完了体動詞不定形も取れるし、叙想語だから、後に完了体動詞不定形を取って、具体的な1回の動作も示す事ができるというか、その方が自然である。ところが動作事実の有無の確認の用法での不完了体動詞未来形はそれができない。
(今日イワンのところにお立ち寄りになりますか)Вы будете заходить сегодня к Ивану? <заходитьはちょっとの期間ненадолго立ち寄るという意味で、動作の経過のニュアンスがある>
(今日奨学金をもらうのかい?)Сегодня ты будешь получать стипендию? <奨学金をもらうためには窓口などで手続きが要るので、それに時間がかかるという経過のニュアンスがある>
4-1-3-3 願望の意味の動詞群
願望の動詞も、意向の動詞も会話では意味が変わらないことが多い。
(何をお飲みになりますか?)Что вы хотите выпить?
このような用法では、一般的にхотеть + 完了体動詞不定形が文体的にニュートラルとされ、不完了体動詞未来形(бытьの未来形 + 不完了体)は口語的とされる。またサービス業の人が客に対しては、желать + 完了体動詞不定形を使うのが一般的で、これは商人的文体とされる。
(お昼はお部屋のほうにご注文なさいますか?)Желаете ли вы заказать обед в номер?
(ご朝食には何をお召し上がりになりますか?)Что вы желаете на завтрак?
(何をお召し上がりになりますか?)Что вы будете есть?
4-1-4 未来の規則的反復 → 不完了体動詞未来形
未来の規則的反復には不完了体動詞未来形が使われる。