2020年02月03日
●第144回
ところが否定の完了体動詞過去形не собрался(не собралась, не собралось, не собрались)では「~しようとしていたが、しなかった」という意味になる。
(彼は新しいテレビを買おうとしていたが、結局買わなかった)Он так и не собрался купить новый телевизор.
また完了体動詞未来形を否定すると、不可能の意味が出る。
(もう1週間ボタンを縫い付けようとしているんだけど、だめだ〔できない〕)Никак не соберусь пришить пуговицу – уже неделю собираюсь.
ロ) намерен(а, о, и)/намереваться
намерен(а, о, и) とнамереватьсяは同義語だが、намерен(а, о, и) は現在形でよく使われ、намереватьсяは過去形で使われる場合が多いようだ。これはнамерен(а, о,и) だとбытьの過去形を付け加えるのが面倒だという事があるのかもしれない。намереватьсяはнамеревал(а, о, и)ся(сь) とすればいいだけで、楽だからだろう。намерен(а, о, и)/намереватьсяはсобиратьсяと違って、「留学するつもりだ」などの重要な決定を下す場面で使われ、「散歩するつもりだ」などというような日常的な場合には、普通は使わない。намерен, намереватьсяとも否定文で使われることは稀である。
また、厳密に言えばнамереваться に対応する完了体はないとはいえ、意味が近い完了体であるвознамериться + 不定形は「~する気になり始める」があり、始発のニュアンスがある。
(彼はハンカチを元に押し込もうとしたが、マーシャはそれを取り上げた)Он и тоже вознамерился сунуть платок обратно, но Маша его отняла. <完了体動詞過去形の順次的用法であり、動作が次々と行われたことを示すために、両方の動詞ともに完了体である必要があるためвознамерилсяが用いられている>
(やつはたった1日だけとどまるつもりだ)Он намерен оставаться всего лишь сутки. <期間があるので不定形は不完了体となっている>
(当地にどのくらい滞在なさるおつもりですか?)Сколько дней вы намереваетесь пробыть здесь?
ハ) думать
думатьは自発的な個人の決定に使われ、主語は機関ではなく、人間(個人)である。
(そこに行くつもりだが、行けるかどうか分からない)Думаю поехать туда, но не знаю, получится ли.
上記の文のように、думатьは最終的に決定が下されないときにでも使える。намерен/намереватьсяはこの意味では使えない。それゆえдуматьは意向の意味では否定文と相性がよくない。дажеやиなど強調の意味の助詞と一緒に使うなどの強意の否定文で使えるのみである。
ニ) планировать
планироватьは長期にわたる予定に使われ、計画に関係する。
(休暇は冬に行くつもりです)Я планирую уйти в отпуск зимой.