2010年04月30日

●新帯研 第109回

UFOはロシア語でНЛО (неопознанный летающий объект)だが、その実在はというとかなり疑問ではあるが、奇談異聞辞典(柴田宵曲が107の江戸時代の随筆集から奇談異聞の記事を抜粋したもの、ちくま学芸文庫、2008年)の中に、梅の塵という書物から「空船(うつぼぶね)」とあり、享和3年(1803年)3月24日常陸国原舎浜(はらとのはま)というところに異船漂着せりとあり、その船の形うつろにして釜のごとく、また半ばに釜の刃の如きものあり。これより上は黒塗りにして四方に窓あり。高さ1丈2尺、径は1丈8尺。中に婦人あり、年齢およそ20歳。身の丈5尺、色白きこと雪の如く、黒髪鮮やかに長く垂れ、その美しき顔なるこというばかりなし。身につけたるは異なる織物にて名は知れず。言語は一向に通ぜず、また小さなる箱を持ちて、いかなるものか人を寄せ付けずと。船中敷物と見ゆるもの2枚あり、柔らかにしてなんというものか知れず。食物は菓子とおぼしきもの、ならびに練りたるもの、そのほか肉類あり。釜のような船と女性の絵が載っている。この船がどの後どうなったのか記されていない。異星人かそれともタイムマシンで未来から漂着したのだろうか?同書にはこのほかに「空飛ぶ異人(最も空を飛んだのは甲冑を着た武士とある)」、「空飛ぶ物」という記事がある。今のUFO騒ぎは99%眉つばのような気がするが、現代と違ってUFOに対する認識も当時の人はなかったのだから、これらの記事を読むとUFOはいるのかなという気がしないでもない。
現代はインターネットの時代であり、図書館にある百科事典でも調べやすくなっていることから、調べごとに対するそれなりの答えは得られやすくなっている。重要なのは如何に疑問を抱くかということである。何にでも疑問が頭に浮かぶような訓練をする(それは思ったよりたやすいことではないが)、つまり問題意識をもつとか疑問を抱く癖をつけることは非常に重要である。日常坐臥意識していないとなかなか難しい。疑問がわけばそれに対する回答はいずれ出てくる。今回の課題は、
- Что общего между свободой слова и оральным сексом?
- Одно неверное движение языка – и ты в жопе.
設問1)訳せ。
設問2)謎々。 От чего плывёт рыба?

Posted by SATOH at 13:34 | Comments [1]