2016年03月12日
●和文露訳要覧第12回
『和文露訳指南』を下記のように訂正した。
10-3-5 否定における単数と複数
その文脈ではゼロなのか、単数なのか、複数なのか分からない数(不定数)については、可算名詞の場合、複数で示される。ゼロの場合もноль градусов(零度)のように、可算名詞が接続する場合は、その可算名詞全ての存在を否定するために複数生格を取る。これは存在を否定する否定文では、可算名詞はその可算名詞すべての存在を否定するために複数生格が来ることを敷衍したものである。ところが「ひとつも~ない」というように一つすらを強調する場合は単数となる。
出題)「心からロシア軍の失敗と成功に一喜一憂した」をロシア語にせよ。
Мы душевно то радовались, то огорчались по поводу удачи и неудачи российской армии.
昨日のは例示のつもりでした。
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不完了体にして規則的反復ということであれば、成功と失敗は複数の方がよいと思います。ロシア語で「心を痛める」というのは、переживатьを使います。この動詞は辛いことに使う場合がやや多いように思いますが、楽しいことにも使えます。私の答えは、От души сопереживал неудачам и успехам русской армии.
ロシア軍はお答えだとロシア連邦の軍隊ということで、これも正解ですが、よく理解して使っているなら結構なことです。私のはロシア人の軍隊ということです。
Я сердечно то радовался, то печалился о неудачах и успехах русской армии.
宜しく御願い致します。
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成功は先に持ってきた方が論理的だと思います。ちなみにрадоваться + 与格です。
От души я то радовался успехам русской армии , то
печалился в её
неудачах.
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печалиться + о + 前置格です。
心からロシア軍の失敗と成功に一喜一憂した
Искренно радовался удачам и грустил о неудачах российской армии по очереди.
過去の習慣でнвとしました。よろしくお願いします。
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直訳っぽいですが、意味は分かるでしょう。радоваться и огорчатьсяというのが多いようです。