2016年12月30日
●和文露訳要覧第154回
『和文露訳指南』にある偶発的反復という用語名をボンダルコ先生の著作『機能文法の原則とアスペクト論の諸問題Принципы функциональной грамматики и вопросы аспектологии』に合わせて、例示的反復と変更することにした。
3-2-4 例示的反復
例示的反復というのは、ある条件がそろえば起こるが、そろわなければ起こらないという予測不能な動作、つまりしたり、しなかったりという動作の予測不能性を示す用法で、例示的用法から派生したものでもあり、潜在的可能性とも関連する。また例示的反復には話し手の気持ち次第という、完了体ゆえの主観的要素が関わっている。詳しい説明は4-2-3項参照。例示的反復では今この一瞬が動作に含まれないので、不完了体現在形は使えない。例示的反復は超時間的用法であり、過去、現在で使われるが、いずれの時制でも例示的用法からの派生という事で完了体未来形が用いられ、この反復は1回の具体的出来事を例として伝達される (Повторяемость передаётся на примере одного конкретного эпизода) ため、不完了体の機能である規則的反復と区別して、例示的反復(偶発的反復)と呼ぶことにする。
出題)「人に後ろ指を指されるようなことは何もした覚えはない」をロシア語にせよ。
Я никак не слелал таких дел, о которых меня ругали за спиной.
宜しく御願い致します。
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語結合からして、такой ...., какだと思います。後ろ指をさすというのと、陰口をきくというのは若干違うように思います。私の答えは、Не совершил я ничего предосудительного.
やましいことはしていないということ。
Я никак не помню, что
я сделал такие дела,
которые могли бы
засыпать меня
упреками.
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какだと思います。
Я не имею никакой памяти того, в чём меня обвинили бы за спиной.
作りました。совです。
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不完了体過去形の経験という用法を使った方が自然でしょう。
Я совсем не помню,что делал то, что люди говорят за моей спиной.
動作の無でHBとしました。よろしくお願いします。
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чтоが二つ続くのは不自然です。что дела тоが意味不明です。