2016年10月22日
●和文露訳要覧第119回
仕事や状況、事態が足踏みをしている(事態が動かない)と言う場合には、топтаться на местеを使うが、運動などのその場足踏みをするはходить на месте(その場足踏みはходьба на месте)と言う。идтиという定動詞を使わないのは、方向性がないからだろう。ちなみにその場駆け足はбег на местеと言う。
出題)「反応が返って来ない」をロシア語にせよ。
1.Совсем нет реакций (откликов) обратно.
2.Ответ совсем не получен.
宜しく御願い致します。
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1. お答えは「反応(応答)が全くない」ですが、複数にすると、一般的にない、つまり具体的な1回の反応を意味しなくなり、出題とは違います。それと「反応がない」というのは、「応答が返ってこない」よりは意味が広いように思います。
2. полученも否定生格の主語を取る形動詞です。
私の答えは、Ответа не последовало.(返事が返って来ない)= Вопрос мой остался без ответа.(私の質問に答えは返って来なかった)
出題は否定生格が主語に立つ場合で、返事などにも使える。
прийтиも使えるが、『和文露訳指南』10-20項にも書いたように、次のような違いがある。
Ответ не пришёл.(答えがどこか別のところに行った)
Ответа не пришло.(答えはそもそも存在しない)
(1) Реакция очень
тупая.
(2) Реакции не
чувствуются.
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(1) 反応が鈍くてもあるわけですから、出題とは違います。
(2) чувствоватьсяも主語に否定生格を取りますので、Реакции не чувствуется.なら正解です。反応を複数にすることについては、さきちゃんさんのところに書きました。
Не реагируют.
動作の無でнвとしました。よろしくお願いしました。
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お答えは不完了体の否定なので、具体的な1回の動作という風には判断できないと思います。
Нет ответа. (отзывов, откликов, реакции)
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意味的には似たようなものでしょうが、厳密に言えばお答えは「答え(応答、反響、反応)というものが一切存在しない」ということで、出題とは違います。