2016年07月31日
●和文露訳要覧第78回
ロープはканатで、тросは船舶用語である。共に一般的にはワイヤロープを指す。конецも船舶用語だが係留用、曳航用ロープを指す。
出題)「紙の上を波が走った」をロシア語にせよ。
Бежала зыбь по бумагу.
宜しく御願い致します。
原先生の「ロシア文法の要点」第1課の最初の用例を思い出しました。
とは云え、この場合もзыбьを使用するのが果たして適切なのか、またбежатьなのかбегатьとすべきなのか、全く自信はありません。何卒御教示下さい。
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ほぼ正解ですが、不定動詞と定動詞の使い分けが理解できていないのは困ったものです。出題では波が走ったというのですから、一方向のはずです。そうなるとお答えのように定動詞を使うべきです。厳密に言えばお答えはさざ波ですから訳しすぎのような気がしますが、文学的にはその方がよいかもしれません。それとпо + 与格ですから、по бумагеです。これでなにかの表面の動きを表現できます。私の答えは、По бумаге пошли волны.
Волны бежали над
бумагой.
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規則的に波が紙の上の方を走ったというのはどんなものでしょう。
Волна взбороздила бумагу.
作ってしまいました。アオリスト用法でсвとしました。よろしくお願いします。
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体の用法はその通りです。波が紙を畑を耕すように進んだというのは、なかなか考えにくいとは思います。
По бумаге пробежала рябь.
よろしくお願いします。
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正解です。厳密に言えば、お答えは、波が通り過ぎたと言っているわけで、始発の意味は出ないということになります。すべては文脈次第と言えると思います。
Бумага наморщилась.
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正解です。詩的な表現だと思います。
Бумага взволновалась.
На бумажке шла волна.
Бумага тряхнулась как волна.
すみません、分かってないです。
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最初の文は詩的な文で正解でしょう。二つ目はпо бумагеにすればまだまし。初めの文と三つ目の文が完了体過去形(ともに体の用法としては正しい)なのに、どうしてここに不完了体過去形が来るのでしょう?по + 与格で物の表面の動きを示すという基本的な前置詞の使い方を知らないのはどうかと思いますが、すぐに覚えるでしょう。三つ目は作りすぎでしょう。