2016年07月29日
●和文露訳要覧第76回
前回の出題を添削するときに、уехатьとпоехатьの使い方がよく分かっていないような感じを受けたので、この機会に説明しよう。у-の接頭辞の意味は、「(この場、ないしは発話の場所から動作主が)去る(いなくなる)」というもので、по-の接頭辞では、「出発する」ということであり、動作の視点が、その場に残るか、動作主と共に出発するかの違いがある。前回の出題「残りますか、それとも行きますか?」では、話し手は動作主である聞き手とは行動を共にしない(あるいは行動を共にするかどうかはわからない)というニュアンスである。Я уезжаю.という文では、私は去るが、聞き手であるあなたは残ると言うニュアンスが出る。
出題)「何事にもいい面を見なくてはならない」をロシア語にせよ。
Вы должны найти лучшую сторону в любой деле.
昨日のは、発話後始まる行為ということで完としました。近い将来の予定ということで不完ですね?
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いい面というのは一つとは限らないと思います。昨日の出題は、оставаться については、現在の動作(状態)から引き続いての予定(進行形 + 予定の用法)ということになります。
私の答えは、Во всём надо видеть хорошие стороны.
Во всех делах
нужно смотреть
положительную
сторону.
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смотретьというのは視線を向けるだけなので、видеть「見てとる」を使うべきです。それといい面は複数がいいでしょう。
1.Придётся смотреть добрую точку обо всех.
2.По всем делам, нужно направлять взгляд на хорошую сторону.
宜しく御願い致します。
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1. смотретьではなく、видетьとすべきです。複数にすべきでしょう。
2. 視線を向けるというのと、見て取る(見て、見つける)は違います。
В любом случае надо обращаться на его выгодную сторону.
必要でнвとしました。よろしくお願いします。
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複数にした方がよいということと、обращатьсяは対応するということですし、наは接続しないと思います。