2016年05月13日
●和文露訳要覧第44回
оградаは取り囲むような塀や柵を意味し、изгородьは取り囲むような塀や柵で、地面に打ち付けた杭から成り、横木を通したもの。заборも取り囲むような塀で、木製。
出題)「守秘義務からその医者は何も言いはしないよ」をロシア語にせよ。
В связи с долгом конфиденциальности этот врач ни о чём не будет говорить.
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お答えのように不完了体未来形を使うと、話すという動作は未来において一切ないわけですから、出題とは違います。それと、不完了体というのは一般的な事柄を扱い、完了体は具体的な動作(その件については話さないという)を扱うという違いがあることをよく理解していないと、体の使い分けができません。私の答えは、Врач ничего не скажет из сображений врачебной тайны.
否定の強調で完了体未来形の否定形が来るのは、「聞かれたとしても」(例示的用法)を補って考えるとよい。
Врач наверняка
ничего не скажет
из-за обязанности
сохранения тайны.
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体の用法は正確です。ただ出題にнавернякаありませんから、それを取るべきですし、原文に忠実に訳すことが必要です。из-за + 生格は悪い理由に対して用いられるわけで、医者の守秘義務が悪いとするのはどうかなという気がします。それ以外ではиз-заは目的(特に「金のために」)を示す場合がありますが、今回は当てはまらないと思います。
Поскольку у врачей есть обязанность сохранять конфиденциальность,он ничего не скажет.
言わないは偶発的反復でсвとしました。よろしくお願いします。
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意味は分かると思います。体の用法はその通りなのですが、偶発的ゼロの反復ということでしょうが、例示的用法の派生です。
1.Этот врач ничего не скажет из-за обязанности сохранения секретов.
2.Обязанность сохранения секретов заставит этого врача не сказать ничего особенного.
宜しく御願い致します。
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из-заについてはブーチャンさんのところに書きました。体の用法はよく理解されています。「その」をいちいちэтотを入れて訳す必要はないと思います。