2016年02月27日
●和文露訳要覧第7回
косметическое молочкоは皮膚用化粧品としての乳液で、植物の乳液はмлечное сок、乳剤や乳濁液(エマルション)ならэмульсия
出題)「警察の厄介になったことはない」をロシア語にせよ。
Я никогда не
пользовался
заботами полиции.
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お答えは直訳で、自分から警察の厄介を利用することはなかったとなりおかしいと思います。警察の世話になるというのは、自ら志願するものではなく、事件に巻き込まれるというような発想が必要です。私の答えは、Под судом и следствием не состоял.
находилсяでもよい。不完了体過去形の経験の用法。
1.Я никогда не создал себе трудностей с полицейскими.
2.Я никогда не имел хлопотных случаев с полицейскими.
宜しく御願い致します
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お答えは自分から厄介事を引き起こすことはないというようなことでしょうが、厄介事に巻き込まれると発想を変えたほうがよいでしょう。1. が完了体過去形ですが、これでは「~したことがない」というような経験の意味にはならず、具体的な1回の事件に対してということになり、出題とは違います。
Не было столкновения с полицией.
複数とすべきか悩みましたが、動作の無ということで単数生格としました。よろしくお願いします。
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動作主がないので、一般的に警察とは衝突はなかったとなり、出題とは違います。у меняとでも入れておけばまだよかったと思います。警察の厄介というのは、任意同行だけで、必ずしも起訴に至るということはないので、裁判所というのも入れておけば、広くカバーできると思います。この場合1回の衝突ではなく、具体的衝突と考え、可算名詞扱いにすべきで、столкновенийと複数生格にするのが自然です。お答えのように単数にすると、英語で言う定冠詞(その衝突はなかった)となり、出題とは違います。
Я ни разу не задержан полицией.
Я не находился под следствием полиции.
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最初のはзадержать = арестоватьであり、特に犯行現場での確保(逮捕状があれば逮捕)となり、出題はそこまで限定したものではありません。それとни разу неは明らかに経験を示しているのに、完了体形動詞過去短語尾を使うというのは体の用法に照らしておかしいと思います。二つ目の文はほぼ正確ですが、полицииはよけいですし、お答えでは事情聴取だけで、起訴までは入っていないことになります。