2016年01月31日
●和文露訳指南第384回
デザイナーという意味では、дизайнерは工業デザイナーや建築デザイナーを指し、衣服のデザイナーはмодельерと言い、художник-оформительは包装紙など装飾関係のデザイナーを指す。
出題)「こういうことは百年に一度起こる」をロシア語にせよ。
Такое событие может происходить раз в столетие.
宜しく御願い致します。
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столетие = векということですから、間違いではありませんが、会話では普通にсто летとすべきです。それと百年に1回起こるのですから、規則的反復です。つまり1回だけではないのですから、主語は複数が自然です。私の答えは、Такие вещи случаются раз в сто лет.
Такой случай происходит раз в сто лет.
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主語は複数にすべきです。
Такие случаи происходят раз в сто лет.
動作の有でнвとしました。よろしくお願いします。
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正解です。
Такое дело
происходит раз в
сто лет.
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主語が単数というのはおかしいと思います。
Такие бывают раз в сто лет.
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такиеだと「そのような人たち」という意味になってしまします。ただ主語が複数形という発想はさすがです。
こんにちは。
ノルマという言葉がもともとロシア語からきているそうなのですが、それに関連して「意図的なノルマのごまかし」という意味で「トゥフター」という語がある、といろいろなサイトで紹介されているのですが、そもそも「トゥフター」はロシア語なのでしょうか?ノルマを解説した文章で出てくる言葉なのですが、その言葉がロシア語表記で出てくるサイトがありません。
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нормаは戦後ソ連に抑留された日本兵(私の父もそうですが)が日本にもたらした数少ないロシア語だと言われています。「トゥフター」については、ウィキペディアのノルマの項に書かれています。多分それをお読みになったのでしょう。туфта (tufta) というのはロシア語の俗語で、品質の悪い仕事、いかさま、にせもの、たわごと、ナンセンスという意味だと、ロシア口語大辞典に載っています。日本語のサイトでトゥフターを解説したサイトは知りませんが、ロシア語が読めて、そのスペルが知りたいのであれば、上記のとおりです。
Такое случается раз в сто лет.
よろしくお願いします。
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気持ちは分かりますが、такиеが使えない以上、ものやことに当たる名詞との組み合わせでの複数を考えるべきです。
お願いします。
Нам случается какая
вещь раз в сто лет.
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主語を複数にすべきだということと、какаяという疑問代名詞を用いるのは間違いです。起こるという意味ではслучиться/случаться с кем (у кого)という語結合です。
Мне никогда не случалось бывать в этом городе.(僕はその都市に一度も行くようなことにはならなかった)というように、口語で意味上の主語が与格に来る場合もありますが、意味は「~せざるを得なかった」とか、「行く羽目になる」というような意味で、出題とは違います。