2015年12月05日

●和文露訳指南第355回

『和文露訳指南』に下記追記願う。
10-23 体の使い分けの早見表

体は時制によって形式上使い分けがあり、それはまた文脈や動詞の語義自体により現れ方も違う。それをまとめて紹介したい。

(不完了体現在形)
1-1) 動作動詞 → 過程 <進行形、一時的事実、そのときのこと、時間軸の一点の動作>
1-2) 動作動詞 → 反復 <習慣的な事実、ふつうのこと>
1-3) 動作動詞 → 予定 <動作の起こるのは未来だが、気持ちの上では現在進行中の継続動作>
1-4) 状態動詞 → 状態 <恒常的事実、いつものこと>
1-5) 状態動詞 → 継続 <過去が動作の始点であり、現在までの動作の継続で、現在は動作の終点ではないことに注意。 про-の接頭辞を持つ完了体過去形は、結果の存続として動作の終点が明示される>
1-6) 遂行動詞 <発話と共に動作が始まり、発話の終了と共に動作が終わる、つまり現在の時間軸の一点が発話と共に移動して、動作の終了に至るというもの>
1-7) 評価解釈型動詞 <発話の時点〔現在〕で動作の評価とその結果の存続が示される>
1-8) 歴史的現在 <過去の動作をあたかも眼前で行われているかのように、生き生きと表現する用法>

(不完了体過去形)
2-1) 過程
2-2) 反復
2-3) 予定 <『和文露訳指南』2-1-10項参照>
2-4) 動作の有無の確認 (経験も含む)

(不完了体未来形〔合成未来〕)
3-1) 過程
3-2) 反復
3-3) 動作の有無の確認

(完了体過去形)
4-1) アオリスト的用法(過去完了)
4-2) 結果の存続(現在完了)

(完了体未来形)
5-1) 近接未来完了 <近接未来とは発話時点のすぐ後に続くか、発話時点と融合した未来を指す>
5-2) 未来完了 <近接未来ではない、もっと後の未来の動作を扱う>

完了体・不完了体の動詞それぞれに上記のすべての用法があるわけではない。多回動詞は反復のみであり、даватьのように過程を表せないが、複合動詞としてなら予定を示せるものなどさまざまである。

出題)「祝日が日曜と重なった場合には、月曜を休日とすること」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2015年12月05日 07:46
コメント

Если праздник в воскресенье, то установить выходной в понедельник.

よろしくお願いします。
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если以下の従属節に動詞がありませんが、これでは意味が取れないでしょう。主節が不定形であることは評価しますが、完了体にすると1回の具体的な行為となり、そうであれば例示的用法ですから、祝日が日曜と重なるのが、あるかもしれないないかもしれないとなり、事実に反します。カレンダーを見れば分かるように、いつかは重なることが明白ですから、規則的反復の不完了体を使うべきです。

Posted by 消えた鮭 at 2015年12月05日 14:36

В случае, если
праздничные дни
попадут в воскресные
дни, понедельник
сделают выходным.

Posted by ブーチャン at 2015年12月05日 14:42

Если праздник приходится на воскресенье, понедельник будет выходным.
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大体いいのですが、「~すること」という命令の意味が訳されていません。

Posted by 智 at 2015年12月06日 01:29

Если праздник и воскресение сойдутся на календаре, следующий понедельник должен стать выходным.
祝日が日曜と重なった場合を不規則な反復、起こるかもしれないし、起こらないかもしれない事例と解釈して、例示的用法を前提にCBを使用してみました。何卒、御教示を御願い致します。
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例示的用法を使いたいという気持ちは分かりますが、例示的用法は動作が起こるかもしれない、起こらないかもしれないという、むら気な人の気分と考えてもらってもよいでしょう。

Бывает, что бабушка иной раз сделает столько замечаний внуку, что сама устанет.(祖母が時折孫に祖母自身が疲れるくらい小言を言うことがよくある)

上のような文では、時折(時々)とはいっても、定期的(1週間に一度とか)に小言を言うわけではなく、何か孫が悪さするとか、そういうきっかけがあるはずです。そのきっかけは予見できず、ないかもしれず、あるとすれば小言を言う、それが偶発的反復(例示的用法)です。

ところが休日が日曜に重なるというのは、今日以降千年でも一万年間のカレンダーを見れば分かりますが、必ず存在します。無論定期的ではないにせよ、時間を無限大にとれば数多く存在しますから、不完了体の反復を用いるのです。

Posted by さきちゃん at 2015年12月06日 08:01

Когда праздник выпадает на воскресенье, понедельник становится выходным.
規則的反復でнвとしました。よろしくお願いします。
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体の用法は正解ですが、выпадать = приходитьсяという意味もあるのですが、文例を見る限り、主語(意味上の主語も含めて)は人のようです。それと「~とすること」が訳されていません。私の答えは、Объявлять нерабочим днем понедельник в случае, если праздник приходится на воскресенье.

Posted by やま at 2015年12月06日 09:05

Когда праздничный день приходится на воскресенье, то понедельник является выходным.
ルールなのでнесовにしました。
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大体いいのですが、「~すること」という命令の意味が訳されていません。

Posted by Го at 2015年12月06日 09:06
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