2015年10月10日
●和文露訳指南第331回
ロシアの公爵はкнязьを、ヨーロッパ諸国の公爵にはгерцогを用いる。侯爵маркизや子爵виконтはロシアにはない。革命前のロシアでは一般的にкнязьは皇帝の血筋に、граф伯爵は大貴族の血筋に、барон男爵はバルト海地域のドイツ系貴族に与えられた。
出題)「警告するのはこれが最後だぞ」をロシア語にせよ。
Последний раз мы предупреждаем.
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これはすごい。遂行動詞をマスターされたようで結構なことです。私の答えも、Последний раз предупреждаю!
遂行動詞。
Это тебе последнее предупреждение!
よろしくお願いします。
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お答えのように名詞文にするというのは、一見出題の露訳として正しいように見えますが、遂行動詞的な意味は出ないように思います。つまり発話の時点での発話内容であることは確かですが、単に事実の有無の確認として、既知の反復の意味の、最後の警告であるという意味にも取れます。
Это тебе мое
последнее
предупреждение.
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やまさんと同じですね。
Сделаю вам последнее предупреждение!
宜しく御願いたします。
さきちゃん
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完了体未来形というのは、前にも書いたかと思いますが、二つの用法があります。一つは近接未来完了(用語は私の作ったもの)で、一瞬後に動作が完遂するもので、もう一つは一瞬後ではない、未来のある時点(明日、一週間後、1年後など)で動作が完遂するという未来完了です。お答えは、どちらかかは文脈に依りますが、多分近接未来完了ということでお使いなのでしょう。つまり発話の時点では動作は終了していないわけです。そのため発話とともに動作が始まり、発話の終了とともに動作が終わる遂行動詞を使うべきです。『和文露訳指南』3-1-4項が参考になります。