2015年09月21日
●和文露訳指南第322回
「どぶねずみ」は本当に怪訝そうに立ち止り、私を驚いた眼でじっと見た。
「何だって!お前、ロハでおごってくれたっていうのかい」、なぜか奇妙にゆっくりと引き延ばして話し、見つめ続けた。
「他に何だって言うんだよ?」
「フーン、ほんとうにタダでかい?」
「そう言ってるだろう」
「バーカ」、ぶっきらぼうに、ほんとうに軽蔑したという体で、「どぶねずみ」は声を発し、すばやく私たちのテーブルから去って行った。
可哀想な子である。彼女は、だれかが後先何も考えないで、目的もなしに腹いっぱい食わせてくれるという可能性を一顧だにできなかったのだ。このような意識より苦いものがあるだろうか?この子のために、彼女の人生のために私の胸は痛んだ。「主よ、早く御許にお召しください」とその時私は思った。「どぶねずみ」はほんとうに死んだらしい。少なくとも最近どこのスラムでももう彼女の姿は見かけない。だれに聞いても、答えは返って来ない。この子の思い出さえ消えてしまったのだ。
出題)「途中で我々は雨に降られた」をロシア語にせよ。
По пути мы попали
под дождь.
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正解です。私の答えは、В пути (По дороге) нас захватил дождь.
<主語は自然現象や自然災害を取る> застатьでもよい。これは『和文露訳指南』9-5項からの応用問題。
В дороге нас застал дождь.
よろしくお願いします。
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動詞の用法は正しいのですが、в дорогеでは「旅で」となりませんか?
По дароге мы попали под дождь.
アオリスト用法でсвとしました。よろしくお願いします。
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по дороге のタイプミスがありますが、正解です。
Мы попали под дождь по дороге.
宜しく御願いたします。
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正解です。
По дороге нас остановил внезапный дождь.
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足止めしたというのは、出題にはありません。