2015年06月20日
●和文露訳指南第250回
教えるのучитьは自分の経験、知識を教える、先生であるという広い意味があり、преподаватьは教科を教える、その教科の先生であるという意味である。道などを尋ねる場合はсказатьだが、図などの場合はпоказатьを使う。列挙するならназватьとなる。
出題)公開討論会などで「カスリンスカヤにマイクをお返しします」をロシア語にせよ。
Отдаю миклофон Каслинской.
Возвращаю миклофон Каслинской.
Миклофон за Каслинской.
言った時点で行為が始まってるからнесов。
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発話の時点から動作が始まり、発話の終了とともに動作が終わる、つまり遂行動詞が出題の狙いです。отдаю приказаниеは遂行動詞ですが、単独では動作動詞のような気がします。возвращатьも動作動詞ですから、過程の意味しかないでしょう。マイクを~にという表現ではなく、Слово предоставляется кому.とする方が自然です。
これも遂行動詞です。
私の答えは、И и снова передаю микрофон Каслинской.
Я возвращаю
микрофон Каслинской.
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過程か予定の意味にしかならないと思います。
Возвращаю микрофон Каслинской.
着手でнвとしました。よろしくお願いします。
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着手は命令法の用法であって、現在の時制にはありません。せいぜいのところ、始発の動詞の予定の用法が着手に近いのかもしれませんが、不完了体の現在の時制で一般的とは言えません。
В открытом коллоквиуме "отдам инициативу Каслинсокй".
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お答えでは主導権(?)を返すという動作が一瞬後なのか、遠い未来なのか分かりません。коллоквиумというのは、セミナーのようなものです。語結合はна коллоквиумеです。Каслинскойのタイプミスがあります。