2015年05月30日

●和文露訳指南第243回

『和文露訳指南』10-14項に下記追加願う。

(また不幸に遭遇するために彼はここに来たようなものだ)И вот он приехал сюда, чтобы здесь столкнуться с новыми несчастьями.

こういう文をフォルマノーフスカヤ先生はпредложение антицели(非目的文)と呼んでいる。私見では、形式的には目的を示すが、論理的には目的では文意が通らない文のことであろう。чтобы自体が仮想的ニュアンスを含んでいるため、якобы, как бы, будто быとは直接結びつかないし、словно чтобы やбудто чтобыは冗語的表現と見なされるからかもしれない。次のような和訳では目的に訳せるが、論理的には曖昧な文から、さらに目的とはかけ離れた非目的文が発達したものであると先生は述べている。非目的文はあたかもというような仮想的ニュアンスを含んだ文のことであると思われる。

(人を理解するには人を愛することが肝要である)Чтобы понимать людей, надо любить их.  <論理を無視した主観である>
(火事はすぐに前以上に激しく燃え上がるために鎮まったかのようである)Пожар как будто затухает, чтобы через минуту вспыхнуть с новой силой. <非目的文>

出題)「帝とはつかず離れずの関係でいなさい」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2015年05月30日 05:27
コメント

Держи нейтральные
отношения с царем.
-------------------------------------
お答えの中立的関係とは違うと思います。私の答えは、Не будь ни слишком близко, ни слишком далеко от царей.
不即不離の訳にも使える。

Posted by ブーチャン at 2015年05月30日 08:25

С императором будь ни слишком близко, ни слишком далеко друг от друга.
規則的反復、ということになるのでしょうか、нвにしました。よろしくお願いします。
-----------------------------------
これは惜しい。ни...ни...という構文を使っているのですから、否定命令形にする必要があります。それと出題はお互いにではなく、臣下がであって、帝がということではありません。それと出題は動作の否定です。

Posted by やま at 2015年05月30日 21:46

Сохраняйте не очень близкую, не очень далёкую дистанцию с императором.
----------------------------------
作った感じはしますが、意味は通じると思います。

Posted by Го at 2015年05月30日 23:18

(お題)
帝とはつかず離れずの関係でいなさい
(コーシカ訳)
Поддержи отношения с императором ни близкие ни далекие.

新規の事柄に関する命令の可能性も否定できないため、完了体を使いました。
さて、正解は
動作の否定、ゆえに不完了体ということですね。

Posted by コーシカ at 2015年06月06日 06:09

Держись на умеренном расстоянии от господина.
--------------------------------
государьなら意味は分かります。

Posted by チジクピジク at 2015年08月24日 02:02
コメントしてください