2015年02月21日

●和文露訳指南第193回

『和文露訳指南』の下記の部分を若干変更した。

7-2 不完了体動詞の使用頻度が高い動詞群(звонить/позвонитьグループ)

対応する完了体動詞はпо-という接頭辞をもつが、по-という接頭辞を持つ動詞がすべてこのグループに入るという事ではない。この動詞群においてはпо-という接頭辞は完了体の目印であり、はっきりとした語義上の差異をもたず、所与の動作の一回性を強調する。この動詞群の不完了体動詞は動作動詞ではあるが、動作の継続のニュアンスがあるために対応の完了体動詞とは完全なペアとはなりえない。不完了体が語義のすべてをカバーするため、過去の時制や目的を示す不定形に用いられる場合、特に動作主体、動作の時間などの話し手の注意が集中する場合には、完了体も用いられるとはいえ、一般的には不完了体の使用が優先する。完了体には偶発的反復でよく使われ、不完了体動詞未来形には意図の用法が発達している。この動詞群は不完了体から完了体が発達し、完了体を発達させた理由は、未来における必要性、可能性、好ましさ、結果存続無効を示すときなどに用いるためだと思われる。2-2-3項のбылоはいったん開始された動作の中断、中止)だが、それとは違って、動作は行われるのだが、期待された結果が出ないという動詞群である。未来の時制では完了体動詞未来形と不完了体動詞未来形のニュアンスは後者が口語的というぐらいで、ほとんどないといえる。3-1-4-5項、3-2-1-5 ハ)項、4-1-1-3項、4-1-1-7項、5-2-5項参照。

(ここに第190回本文にある例文を挿入のこと)

出題)「必要な時には助けるよ」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2015年02月21日 05:16
コメント

Готов помочь при необходимости.
よろしくお願いします。
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文法的に問題があるとは思えませんが、二つほど指摘します。готовをお使いなので、常に助けられる状態にあることを示していますが、厳密に言えば、出題は例示的用法です。при необходимостиは技術用語で、会話で用いられるとは思えません。

Posted by 智 at 2015年02月21日 05:50

Когда тебе нужно, я помогу.
偶発的反復でсвとしました。よろしくお願いします。
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когда будетとすべきです。

Posted by やま at 2015年02月21日 06:00

Я помогу тебе при
необходимости.
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正解ですが、при необходимостиは会話では使わないでしょう。

Posted by ブーチャン at 2015年02月21日 08:20

При случае помогу вам.
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при случае = если представится случай, возмжность; иногдаであり、必要な時ではなく、「機会があれば、時折は」ということで違います。会話でこのような前置詞句を使うのはどうかなと思います。前置詞句というのは簡潔なゆえに硬い表現が多く、会話で使うことは気取っていうなら別ですが、使わないでしょう。前置詞句を安易に使うことを覚えると、когдаや еслиが使えなくなります。つまり体の使い分けができなくなります。出題をкогдаを使って複文にする練習をするとロシア語がもっと自然になります。ただおこたえのпомогуは正解です。

Posted by saitama at 2015年02月21日 19:47

Я тебе помогу, когда нужно.
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動詞は正解なのですが、когда以下は未来でないと、つまりこれから助けるのでしょうから、おかしいと思います。

Posted by eri at 2015年02月21日 23:29

(お題)
必要な時には助けるよ
(コーシカ訳)
Когда тебе нужно, я помогу.

未来の具体的な動作、何かあれば○○する意味の完了体未来です。
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未来の動作と分かっていて、когда будетにならないのはどうしてでしょう?

Posted by コーシカ at 2015年02月21日 23:37

В нужный момент я тебе помогу.
Когда я тебе нужен, я помогу.
Когда я тебе понадоблюсь, я помогу.
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最初のは文法的には問題ないと思いますが、あまりこうは言わないでしょう。В нужный момент я не помог. В нужный момент я помогаю.というのであれば、出題とは違いますが、まだよく使われるような気がします。моментは瞬間というのが元の意義なので、完了体と使うと動作のその瞬間一瞬という感じが出るからのような気がします。二つ目はкогда будетになる必要があります。нужетよりもнужноの方が自然でしょう。あまり「私」「私」というのもどうかなという気がします。最後のはпонадобитьсяを無人称文で使うのが自然だと思います。

Posted by ゴ at 2015年02月22日 00:26

Я помагу, когда тебе надо.
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помогу のスペルミスと、когда будетとすべきです。

Posted by じぇーにゃ at 2015年02月22日 01:21

1) Когда надо, помогу.
2) Если понадобится, помогу.
例示的用法
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2)は正解です。1)はкогда будетとすべきです。

Posted by チジクピジク at 2015年02月22日 04:01

念のため、さとうさんのお答えをお願いします。
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すみません。書き忘れましたので、私の答えを追記します。

Я тебе помогу, когда будет нужно.

при необходимости = если потребуется, по мере необходимости
при случае = если представится случай, возмжность; иногда

 規則的反復では現在のこの一点が言及されている期間に動作が含まれるので、不完了体現在形を使いますが、偶発的反復では、動作を仮にとか例えば~であるというように、例として具体的にこれからの動作として示すので体は完了体未来形が、従属文の時制はその動作が現在のこの一点が言及された期間内に含まれないので未来となります。бываетなどが偶発的反復で使われますが、状況語(挿入語、副詞句のようなもの)であり、文の直接の成分ではないと思います。

Posted by やま at 2015年03月03日 06:27
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