2014年12月31日
●和文露訳指南第141回
拙著『るいごプラス!』に書いたように、сквозь, черезは空間や、場所(通り、川、部屋)を通って(越えて)という意味であり、ドアや窓などの対象物に対してはв + 対格を使う。
глядя в окно на бухту(窓の外の入り江を見ながら)
уходить в дверь с улицы(通りのドアを通って去る)
出題)「間違えたり、何か抜かしたのだったら、訂正するか、追加してください」をロシア語にせよ。
Если вы ошибаетесь
или жепропускаете какие-нибудь слова,
исправляйте или
добавляйте.
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お答えは現在の時制の規則的反復ですが、出題は「何かぬかしたのだったら」とあり、前の発言に対する補足ですから、結果の存続を用いるべきです。私の答えは、Поправьте меня или дополните, если я ошибся или что-нибудь пропустил.
一年間たいへんお世話になりました。
来年も皆さんの一番後ろを何とかついていきたいと思います。
さとうさん、皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
Если что-нибудь неправильно или пропущено, исправьте или добавьте.
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こちらこそお世話になりました。主語をそろえたほうがよいと思います。つまり従属節での主語が、主文の補語にというのはどうかなということです。
Если ошиблись или пропускали что-нибудь, исправьте или добавьте.
間違える、抜かすは動作の有無の確認でнв, 訂正追加は具体的一回としてсвとしました。よろしくお願いします。
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ошиблисьは完了体のはず。пропустилиとすれば、順次的用法と結果の存続で正解だったのですが。
Если вы сделали ошибки или пропустили какие-нибудь части, тогда исправьте или добавьте, пожалуйста.
いつもお世話になっております。今年もありがとうございました。さて…過去の行為、結果の残存、順次、例示…でсовです。段々分からなくなってきました。昨日のは、やるって言うものはもらえ、という一般的な処世訓だからнесовということでしょうか。、具体的にあの人がそう言ってるならもらえということならсовでよろしいか。
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直訳的なところ(какие-нибудь части → что-нибудь)はありますが、正解です。前の発言が想定されるので、順次的用法と結果の存続との組み合わせということになります。理屈というよりは感覚がロシア人に近くなっているのかもしれません。「くれるというならもらっておけ」というのは、どちらでもいいけどというニュアンスが感じられるということと、「くれる」と「もらう」の間に論理的帰結(結果)が感じられないので、不完了体を用いるということです。
(お題)
間違えたり、何か抜かしたのだったら、訂正するか、追加してください
(コーシカ訳)
В случае ошибок или недостатков по словам, исправьте или дополните.
偶発的反復(恐らくは完遂も)の完了体命令です。
不完了体では聞き手がいつも言い間違えたり、言い足りなかったりしているように聞こえてしまうように思えます。
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недостатки по словамとは言いません。пропускиでしょうが、会話ではこういうときに硬すぎて動名詞は使わないでしょう。動詞にすべきです。出題は順次的用法と完遂の組み合わせで、偶発的反復ではありません。
新年あけましておめでとうございます!
昨2014年はこのサイトで色々と勉強させていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。今年も投稿を楽しみにしております。
さて出題ですが、以下のように訳しました。主文は完了体が来ると思います。前回、完了体は具体的動作を表すので直接補語を要求するとのご説明がありましたので、訳文もそのようにしたのですが、なんだかくどい気もします。
Если вы ошиблись или что-нибудь пропустили, исправьте ошибки или добавьте то, что пропущено.
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正解ですが、おっしゃるようにくどいので、ошибкиやто, что пропущеноを取るべきです。これらはесли以下と内容的に重なるからです。ただ他動詞に直接補語がないというのも不自然ですから、меня(私の言うこと、私の言ったこと)をつければ、ベストだと思います。
Если будете ошибаться или пропускать что-нибудь, либо откорректируйте либо добавьте.
例示的用法
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例示的用法なら時制はともかく、完了体未来形のはずです。ブーチャンさんのところでも書きましたが、自分の前の発言の補足と解すべきです。корректироватьは射撃の修正、状況に応じて行動を訂正する、原稿などの校正という意味でよく使われます。
小論文のような試験の問題文を想像して5-2-2の例外的用法を参考にしてみたのですが、そのような場合でも変でしょうか?
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出題は、「抜かしたのだったら」と過去の時制であることは明確です。しかし、確述の意味に取って、これから(つまり未来の時制)で間違ったら、訂正するか追加するというのは、論理的におかしくありませんか?論文でも問題を解くのでも、間違わないように、ベストの答案を書くわけで、間違いが起きたと分からない以上、訂正や追加というのはないわけです。だれかが間違いだと指摘するか、自分で気がついたときに、訂正するか追加するわけです。出題の場合は明らかに、自分では分からないので、指摘してくださいとお願いしているわけです。お答えは未来の反復で、「何か(これから)間違えるか、抜かすなら、訂正するか、追加ください」となり、一見まともな文のようでも、当たりまえ過ぎて、口にする必要もないように思えます。