2014年12月29日

●和文露訳指南第139回

『和文露訳指南』3-1-12項に下記追記願う。

この用法(結果存続無効)は不完了体を用いるために、経験の用法と重なり、回数や具体的にいつということを表現できないという憾みがある。

出題)「こういう人間は先に(銃を)撃ってから、その後話をする」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2014年12月29日 08:29
コメント

Такого рода человек
сперва стреляет и
затем начинает
говорить.
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本当に困りましたね。偶発的反復とか例示的用法とかの私の解説をご一読されたのでしょうか?別に読まなくてもかまいませんし、人の勉強法によけいなくちばしをはさむつもりはありませんが、不完了体の本質をご理解されていないようです。不完了体というのは『ロシア語百科』によれば、動作の始めと終わりがあるような、ないような性質を持っています。不完了体動詞を二つ並べると、先の動作の終わりが明確ではないので、重なったり、同時と取られる恐れがあります。それと、出題の日本語の内容が規則的反復、つまりよくあることだと思えるでしょうか?私の答えは、Такой человек раньше выстрелит, а потом скажет.
順次的用法を使った偶発的反復、例示的用法。

Posted by ブーチャン at 2014年12月29日 10:16

Человек такого вида сначало стрельнёт и потом начнёт говорить.
偶発的反復でсвとしました。よろしくお願いします。
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正解です。

Posted by やま at 2014年12月29日 13:46

Такой человек сначала выстрелит, а потом приступит к разговору.
今話題の偶発的反復と判断し、完了体未来形を使いました。
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体は正解ですが、会話というのは二人でするもので、こういう人間は一方的に話をするというような気がします。少なくとも出題には会話とはなっていません。

Posted by 智 at 2014年12月29日 15:18

Люди такого рода сначала стреляют, а потом начинают разговор.
(угрожают, вступают в переговоры)
несовにしました。
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ブーチャンさんと同じですね。

Posted by ゴ at 2014年12月29日 23:47

(お題)
こういう人間は先に(銃を)撃ってから、その後話をする
(コーシカ訳)
Такой человек сначала стреляет, потом говорит.

習慣や繰り返しの不完了体現在です。完了体未来で順次的用法を使いたいところですが、話をするговоритьを使う以上は難しいと考えました。
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ブーチャンさんと同じですね。

Posted by コーシカ at 2014年12月29日 23:54

Такие люди сначала выстрелят, а потом начнут говарить.
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体の用法はいいのですが、例示的用法というのは一つの動作で、反復を例えとして示すので、主語は単数にするのが自然です。三人称複数形の主語がないとは言いませんが、あっても一体化として取られるものです。上に書いた理由で、例示的用法は不定人称文では用いられません。不定の主語とは相容れないのです。

Posted by じぇーにゃ at 2014年12月30日 01:02

Такой человек, который начнёт говорить после выстрела.
после выстрелаが条件となる偶発的反復
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偶発的反復はそうなのですが、お答えでは、だれが銃を発射したのかが分かりません。普通に順次的用法で書いた方が自然です。начать говоритьだと話しだすということですが、出題は、降伏しろとか、離せば分かるとか一言、二言言ったと考えるのが自然です。多分他のみなさん同様、говоритьしか使えないと考えて、完了体にするためにначать (стать)を使ったのでしょうが、~し始めるという意味もあるので、考えすぎずに、говоритьの体のペアであるсказатьを使うべきでした。

Posted by チジクピジク at 2014年12月30日 04:54

明解なご説明ありがとうございます。

一点だけ確認させて下さい。такойの中身を聞き手が周知していないと話し手が思っていると、自問自答のようにкакой(関係代名詞)と続いてтакойの中身を説明するのが自然のように思いました。本問では行為が具体的なのでкоторыйで続けてみたのですが、その点はいかがでしょうか?

また、「ロシア語百科」とはどの文献を指すのか、後学のためにご教示いただければ幸いです。
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такой...какという語結合だと思います。
Это может выполнить только такой человек, как Сидров.(シードロフのようなひとでないとこれはできない)
ちなみにтот... который (кто)なので、これとのコンタミではないでしょうか?
『ロシア語百科』は『和文露訳指南』の末尾の引用文献にも載せてありますが、Русский язык Энциклопедия, Издательство "Советская энциклопедия", 1979のことで、改訂版が出ているようです。

Posted by チジクピジク at 2014年12月31日 05:12

やはりコンタミの用法は存在しないのですね。失礼しました。

Posted by チジクピジク at 2015年01月07日 02:04
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