2014年09月24日

●和文露訳指南第47回

動作の遂行は完了体でも不完了体でも表現できるが、完了体は動作の過程を示さず、動作の結果を重視する。過程というのは常に動作が一瞬一瞬動いているわけで、完了体の動作は過去か未来であり、その時点での動作の一瞬や過程(進行形)を示す事はない。過程を示せないことから、完了体は未来でも過去でも時間軸の一点の動作を示すと私は考えた。この一点に動作があるということは、動作自体に焦点があり、動作に焦点を結ぶというのはより具体的な動作を意味することになり、それは主観的な動作にもつながる。それゆえ主観的な事柄には完了体を用いるのだというのが私の考え方である。

出題)「繰り返して悪いことは決してない」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2014年09月24日 06:05
コメント

(お題)
繰り返して悪いことは決してない
(コーシカ訳)
1) Ничего не плохо, чтобы повторять.
2) В повторении ничего плохого нет.

1) 語義が語義なのでчтобыの後でも不完了体不定形としました
2) Тут ничего плохого нет. この場合何も悪いことはない。
(研究社、плохой、2-b)を流用しました。
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出題は否定の強調であることは明らかです。そうなると使うべき体は決まってくると思います。『和文露訳指南』3-3-2項を参照願います。1)を強いて訳せば「繰り返すためには何も悪いものはない」ですが、この和訳も、お答えの露訳も無理があるともいます。2)は「繰り返しには何も悪いことはない」で、繰り返しそのものには悪いことはないですいから、微妙に違うと思いますし、訳が平板です。私の答えは、Повторение никогда не повредит.
否定の強調。повторでもよいが、口語的。

Posted by コーシカ at 2014年09月24日 06:33

Повторение ни в коем случае не плохо.
おはようございます。よろしくお願いします。
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お答えは「繰り返しは決して悪くない、よいものだ」ですから、繰り返しという概念そのものが主語になっているようで、出題とは違うように思います。出題は、抽象的な反復という概念のことを言っているのではなく、暗記、運動などの具体的な動作のことを言っています。

Posted by ぶんち at 2014年09月24日 10:04

В повторении ничего плохого нет.
よろしくお願いします。
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コーシカさんと同じですね。

Posted by やま at 2014年09月24日 19:44

Никогда не может быть худо чтобы повторять.

行為の名指しで不完了体を選びました。
よろしくお願いいたします。
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普通に読めば、否定の強調のはずですし、お答えには主語がありません。

Posted by はりねずみ at 2014年09月24日 22:21

Повторение совсем не грешно.
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гнешно = нехорошоですから、否定すればхорошоとなり、「繰り返しはとてもいいことだ」で微妙にニュアンスが違うと思います。плохо, грешноというような否定のニュアンスのある副詞を使わないようにしないと、これらを否定すれば肯定的なニュアンスになってしまい、否定の強調ではなくなります。

Posted by Anonymous at 2014年09月24日 23:05

Ни в коем случае не плохо повторять.
動作の有無の確認(不完了体動詞不定形)
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ни в коем случае не плохо(決して悪いことではない)という熟語はあり得ます。ところがнеплохо = хорошоなので、肯定的な語彙の副詞に強調の否定詞がついているわけですから、論理的に混乱します。

Posted by チジクピジク at 2014年09月25日 01:41
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