2014年08月16日

●『和文露訳指南』製本版発売

『和文露訳指南』(上下2巻)のオンデマンド製本版 + 電子書籍各巻2,800円(税込、送料込)がDLmarketから本日から発売となった。製本版はA5判(A4の半分の大きさ、活字の大きさは新書版で、横2ミリ、縦2.5ミリ)、製本価格を抑えるため最低限の製本にしたため、表紙も白黒だし、まったく見栄えもしない。500部とか1,000部くらい売れる見込みがあれば、もっと安くできるのだが、その見込みは全くないのでオンデマンド版として出版せざるを得なかった。まあ表紙のデザインやイラストで買う本ではないことは確かだから読者からもその点では文句は来ないと思う。仮に製本版だけにしたら安くなるかというとそうはならない。オンデマンド版なので、電子書籍のファイルから1冊ごとに印刷するからだと思う。電子書籍としてスマホやタブレットで『和文露訳入門』(新訂版、三訂版含む)を読んでいらっしゃるという方の話も聞くが、活字が小さすぎて、あるいは画面に丸々1ページいっぺんに入らないので読みづらいらしい。電子書籍の『和文露訳指南』は上下2巻なので、検索も別々にせざるを得ず、そういう意味で製本版の方が読みやすいと思う。電子書籍ファイルから三訂版をB4判でコピーして、自ら製本なさった読者もいらっしゃるが、個人でそれをやるのは大変であり、オンデマンド製本版の製本代はほぼ原価なので、本で読みたいという方にはいいかもしれない。いずれにせよ、何百部、何千部売れる本でもないので、会話における和文露訳に興味ある方が、動詞の体の用法、単数複数他の使い分けの参考として買ってもらえばよいかなと思う。A5判ではなく、B5判の方が活字は東洋書店で出た『ビジネスロシア語』他のと同じくらいのサイズで縦横3ミリであり、この方がよいという人が多いのなら、本のサイズを変えることは可能だが、どちらか一つなので、圧倒的にB5判の要望が多いのなら別だが、そうでもない限り変えるつもりはない。製本版が届くのに1週間から10日ほどかかる。製本版は繰り返すが、税込、送料込の値段なので、大きな本屋のある地域に行く電車代を考えればそれほど高くはないと思う。

 今後ロシア語の個人レッスンをやろうと考えているので、自分用に製本版を注文したから出来栄えの方はよく分かる。紙の本は出版すると出版社から著者に出版した本が贈呈版として何部か届くのだが、オンデマンド版は自分の書いた本を自分の金を出して買うというのが凄い。電子書籍のPDF化やしおり機能、製本代と2冊で8,000円くらいかかっている。1冊4,000円くらいのロシア語の本はよくあるので、あまり驚かないが、コンピューターでいつでも呼び出せるファイルを、製本するためだけに8,000円出して買ったというのは、金がないからか奇妙な、無駄なぜいたくという感じがする。

Posted by SATOH at 2014年08月16日 12:47
コメント

おぉ、出ましたか!

コーシカはPDFをAdobe Reader Xで開いて
複数、カスタム、2x1、縦、両面、短辺とじ
で印刷して使わせていただいてます:
A4を横向けにして表裏印刷で見ています。
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そうなると、原価はコピー紙とインクリボン代となりますが、1枚のコピー紙を5円とすると、274ページ x 5円 x 1/2 (両面印刷) x 1/2 (A4で2ページ分を印刷)= 343円で、これにインク代がどのくらいかかるかですが、結構安く上がる感じです。ただ製本ではないので、ファイルのように穴を開けて綴じるしかないと思います。製本版では無線綴じですから、その点は普通の本と同じです。 またA5判サイズですから持ち運びにも便利です。

Posted by コーシカ at 2014年08月16日 22:27
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