2014年08月04日
●続和文解釈入門第529回
ロシア語をやり始めたら、動詞の体の使い分けをどうするのか疑問を持つのが当たり前だと私は思うのだが、入門の段階で、文字を覚え、挨拶言葉なども含めて丸暗記の連続では頭がマヒしてしまってしまい、それがずっと続いて、ロシア語に関しては自分で考えるのを止めてしまうからかもしれない。何かというとロシア人にこのロシア語の文は正しいのかお墨付きをもらうことばかり頭にあって、自分で考えることをしないから、自分のロシア語に自信が持てず、いつまでたっても外人ロシア語のままなのである。
出題)「彼は数多の学校を転々とした」をロシア語にせよ。
Он переходил
многочисленные
школы.
-------------------------------
これでは「横切る」という意味であり、転々とするという意味にはなりません。私の答えは、Он поменял немало школ.
転々とするは、мотаться по углам(住む場所を転々とする)、меняя разные рабочие профессии(職〔業〕を転々として)、переходить с места на местоなどがある。
Он часто переходил из школы в школу.
в многие школы を使って作り始めすぐ行き詰りました。これが可能でしたら教えて頂きたく思います。
---------------------------------------
正解です。
(お題)
彼は数多の学校を転々とした
(コーシカ訳)
Он переменил несколько школ.
はしご?(いやいや)
一括の完了体過去です。
第495回の設問と似ている気がしますので流用いたします:
この間ずっと僕は十以上の職を変えた
Во всё это время я переменил более десятка должностей.
-----------------------------------
あまたというのはたくさんということですから違います。
Он переходил с одной
школы на другую.
----------------------------------
惜しいですね。学校はв/изという語結合です。
Он поменял училища много раз.
現在とは関係の有無不明とみてアオリスト的用法と考え、свにしました。よろしくお願いします。出版おめでとうございます。
-----------------------------------
どうもありがとうございます。много разだと不完了体の反復の用法を使う必要があります。アオリスト的用法は、過去の時制の一点で動作が起こったことを示すわけですから。
Он поменяет много школо.
動作は繰り返していますが、転校は偶発的だと考えて、例示的用法の完了体未来系にしました。
-----------------------------------------
過去の時制における偶発的用法とするには、過去であるという何らかの目印が必要です。そうでなければ未来の時制としてとらえざるを得ません。поменялとすれば正解であり、これはпо-, про-のつく完了体過去形の動作の一括化『和文露訳指南』の2-2-1-5であり、これでなければ文脈によっては不完了体過去形の反復で処理すべきものです。
久しぶりに投稿させていただきます。
Он часто менял школу одну за другой.
----------------------------
語順がおかしいように思います。менял одну школу за другойだと思います。そういう語順もありなのかもしれませんが、外国人である我々はロシア語について無理に奇をてらう必要もないと思っています。
Он переменял школы много раз.
--------------------------------------
正解です。
Он переходил из школы в школу.
過去の反復(不完了体動詞過去形)。
例えばиз года в годに多年的な意味合いがあるので、応用しました。
------------------------------------
正解です。