2014年08月25日

●和文露訳指南第20回

よい例文探しは今も続いており、死ぬまで終わることはないだろう。集めたものを『和文露訳指南』に書きこんでいる。ロシア語の参考書にふさわしい、よい例文と言うのは、何度か書いたが、その用法の限界を示すような例文である。

Тетрадь стоит рубль.(ノートは1ルーブルする)<この動詞が価格を意味する時は対格を取る>
Этот вопрос стоит внимания.(この問題は注意に値する)<それ以外は生格を取る>

出題)「彼は血を見ると気持ちが悪くなるたちだった」をロシア語にせよ。4日ほど都合でコメントできません。悪しからず。

Posted by SATOH at 2014年08月25日 06:39
コメント

Ему легко сделалось
дурно, когда он
смотрел кровь.
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たちだったとあるのですから、性質です。となると不完了体を使うのが自然です。前にも説明したかと思いますが、смотретьは視線を向けるですから、偶然見えるというのとは違います。私の答えは、Он не переносил вида крови.

Posted by ブーチャン at 2014年08月25日 07:26

Ему всегда становилось плохо при виде крови.
自分も気持ち悪くなるので、非常に有用な例文です。添削方よろしくお願いします。
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正解です。

Posted by 智 at 2014年08月25日 08:04

Он был склонен плохо себя чувствовать при виде крови.
よろしくお願いします。
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正解にしてもよいとは思いますが、склонный = иметь склонность (= предрасположенность)ということで、体の素質(たち)ということですが、太りやすい、風を引きやすい、怠け癖があるというような状態や傾向の場合に使い、動作の反復(血を見るたびにいつも)に使うのは個人的にはどうかなという気もします。

Posted by ぶんち at 2014年08月25日 10:34

Когда увидел кровотечение, он привычно чувствовал себя плохо.
最初は例示でсв、後の動詞は習慣でнвとしました。よろしくお願いします。
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例示と反復を同じ文では使えないでしょう。血を見ることがないという状況は考えにくいと思います。蚊に刺されたって血が出るわけで、例示的用法と言うのは動作がゼロかもしれないし、あるかもしれないという前提条件ですから、血を見るたびに具合が悪くなったという出題は、過去の時制の反復を使うしかないと思います。多分規則的反復を規則的な反復(例えば毎週、毎日、いつも)という風に、とらえているからかもしれません。規則的反復は、そのほかにも多くの場合にも使えます。ただ条件はゼロの可能性がないという前提があります。

Posted by やま at 2014年08月25日 21:44

(お題)
彼は血を見ると気持ちが悪くなるたちだった
(コーシカ訳)
Он, по натуре, испытывал тошноту, когда видел кровь.

過去の繰り返し、性質を指す過去ということで不完了体過去を充てました。
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正解です。

Posted by コーシカ at 2014年08月25日 21:56

また無記名での投稿をしてしまったので、再投稿でs。
Лишь от взгляда на кровь он всегда плохо себя чувствовал.
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при взглядеとすれば正解です。

Posted by じぇーにゃ at 2014年08月25日 23:46

1) Он по характеру чувствует себя плохо, когда видит кровь.
2) При виде корови ему обычно становится плохо.
反復(不完了体動詞現在形)
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出題の日本語は過去の時制です。характерというのは総合的な精神的な性質で、どうふるまうかとか、その人の特徴を示す、たとえば、気が強いの気に相当するもので、性格に相当するものです。いちいち「性質は」というようにロシア語では訳さずに、動詞で表現した方が自然です。при видеは書き言葉としてはともかく、会話では使わない方がよいと思います。ザルービンの露和にはありますが、アカデミー版では採録されていません。私の語彙集でも、いくつか例文を持っていますが、19世紀の作家、歴史家や現代の著者でも過去を題材にした著作(歴史)であり、書いたものですから、書き言葉です。文を作りやすいということは、逆に言えば聞き取りにくいということでもあります。при взглядеというような動名詞を使うよりも、動詞を使ったほうが聞き手は理解しやすいと思います。

Posted by チジクピジク at 2014年08月26日 02:32

Он был склонен к плохому самочувствию, когда видит кровь.
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時制が過去と現在が入り混じっています。出題は過去なので、過去でとういうすべきだと思います。

Posted by ゴ at 2014年08月27日 17:30

У него был характер, посмотрит на кровь - плохо себя почувствует.

見るは例示的用法で完了体未来系を選びました。
よろしくお願い致します。
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血を見るたびに、いつも具合が悪くなるわけですから、これは例示的反復ではありません。例示的用法と言うのは、血見るかどうか分からない、見ない可能性もあるということで、日常生活で、包丁で手を切ったり、虫さされとか、擦り傷、怪我で、血を絶対見ない人と言うのは考えにくいと思います。このような場合は規則的反復の不完了体を用いるべきです。

Posted by はりねずみ at 2014年08月27日 23:57
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