2014年07月19日

●続和文解釈入門第513回

モスクワの中心、赤の広場の近くにキターイ・ゴーロトКитай-городというところがあって、1980年代にモスクワに駐在していたころ、観光バスに乗った時に、その若い女性のガイドがこの場所は英語で言えば、〔キターイ(契丹が由来らしい)は中国のことだからと言いたかったのだろう〕チャイナタウンであり、大昔中国人が住んでいたからだという駄法螺を吹いていたのを思い出す。いくらなんでも言っていいことと悪いことがある。現在のところは、キターというのは古代、城壁を作るための編籠(中に石を詰める)、編垣から来ているとされていたが、ショーカレフШокаревの『中世モスクワの日常生活』(Молодая гвардия, 2012)によれが、チュルク語系のкытайクィタイ、要塞から来たのだという説もあり、定説はないとのことである。2002年ごろキターイ・ゴーロトに行ったら、チャイナタウンというレストランがあったから、案外一般のロシア人も地名の由来を知らないかもしれないのか、大して気にしないという事なのだろうなと思った次第。

出題)「顔の整形をした」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2014年07月19日 08:18
コメント

Подвергся пластической операции на лицо.
アオリスト的用法でСВとしました。よろしくお願いします。
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体の用法は正解です。もっというと出題は結果の存続とも読み取れますから完了体過去形を用いると答えれば完璧です。подвергатьсяは「嫌な目に遭う」というニュアンスがあり、もちろん手術自体は愉快なものではないとは思いますが、語結合的にどうかと思います。それとоперация + 生格か、+ 前置格です。私の答えは、Я сделал пластическую операцию на лице.
英語の文法でいう能動受動態。主語は整形外科医か患者かということだが、私の答えは両方に対応できる。患者という事を強調したいのならсделал себеとすればよい。『三訂和文露訳入門』9-11項参照。この他にも完了体過去形を用いているので、アオリスト的用法にも結果の存続にも対応できる。日本語では主語を明示しない時は一人称単数と考えてよいが、それを利用したもの。

Posted by やま at 2014年07月19日 09:06

Была сделана
пластическая
операция лица.
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正解です。ただお答えだと結果の存続の意味が出ませんね。文脈によってはその可能性もあり得ます。しかし同じ受け身でも三人称複数で完了体過去形にすると、意味上の主体が患者になって、お答えのように意味上の主語、つまり外科医か患者かをぼかすことはできず、患者だけになってしまうというジレンマがおきます。そこで出題に主語がないというのは、日本語では主語がないのは一人称単数である場合が多いということを利用すれば解決できます。二通りにも四通りにも取れる日本語は、そのように露訳できれば完璧な露訳と言えます。

Posted by ブーチャン at 2014年07月19日 09:24

(お題)
顔の整形をした
(コーシカ訳)
Я подвергся косметическую операцию на лицо.

結果の現存の完了体過去です。
動詞はпройтиも使えそうです。
операция на что(部位)
операция по каким-н. методам(術式)
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体の用法は正しいと言えます。アオリスト的用法の可能性もありますが。подвергнутьсяとの語結合はよほど特殊な文脈でない限りないと思います。「手術をする」はпровести (сделать) операциюが普通です。операция + 生格、+ на + 前置格です。операция под наркозом(麻酔をかけての手術)などと使います。

Posted by コーシカ at 2014年07月19日 10:57

Меня оперировали по поводу пластической хирургии лица.

よろしくお願いします。
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хирургияは外科という医学の分野であって、外科手術ではありません。оперировалиと完了体・不完了体同形の動詞をもってきたというのは、面白いとは思いますが、今回は完了体としての用法の可能性が高いと思います。お答えは意味上の主体が患者となり、外科医という可能性を考えておられないようです。

Posted by ぶんち at 2014年07月19日 12:09

(Мне) сделали пластическую операцию на лице.
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正解です。Мнеを入れると私が患者となり、これを抜くと、手術が行われた(受けた)であって、曖昧さが増して出題により近くなると言えますが、受身のニュアンスがでてしまうという憾みがありまし、外科医が手術をしたという意味を表せないと思います。

Posted by chijikpijik at 2014年07月19日 16:20

Мне сделали пластическаю
операцию на лице.

手術の回数もいつかも特定出来ないので、経験か行為の有無の意味で不完了体過去にしました。
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不完了体過去形とおっしゃっているのに、投稿文が完了体過去形になっているのはどうしてでしょう?出題文はこれだけ切り離してみると、経験の意味の取れないこともありませんが、目の前でこう言われたら、結果の存続(現在完了)かアオリスト的用法と受け取るのが普通だと思います。経験(動作の有無の確認の用法から派生したもの)であれば、「顔の整形をしたことがある」する方が一般的な日本語だと思います。恐ろしいことに、お答えのロシア語は正解なのです。ただ、私が患者であるという解釈で、私が外科医という訳はここからは出てきません。解釈が曖昧な日本語には、できるだけその曖昧さに沿った露訳が完璧な露訳と言えます。もちろん文脈によってその曖昧さが排除できる可能性はありますが。
 無論何度も整形する人はいますが、普通は一回でしょうし、何度も整形したとしても直近の整形のことを指すということで完了体の使用が自然のように思います。

Posted by はりねずみ at 2014年07月19日 17:39

Мне сделали пластическую операцию на лице.
顔の、もつけました。
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正解ですが、これだと私が外科医という訳は出てきませんね。

Posted by ゴ at 2014年07月19日 23:34

Я сделала себе пластическую операцию на лице.
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正解です。惜しいですね。себеを入れたために私が患者と断定せざるを得ません。себеを抜けば、私が外科医という可能性も出てきて、より出題に近くなったと思います。
主語を女性になさっていますから、美容整形ということでお考えになられたと思いますが、無論それはそれで結構ですが、私は犯罪者が罪を逃れるために整形したという設定でした。

Posted by コーリャ at 2014年07月19日 23:40
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