2014年06月30日
●続和文解釈入門第494回
(今すぐ行きます)Я сейчас.
(すぐに戻りますから)Я мигом. = Я ненадолго.
上の文もбуду(= прибуду完了体未来形の完遂の用法)などが省略されているとも理解されるが、素直に、動詞бытьが現在の時制でも「到着する」という完了体未来形の完遂の用法に匹敵する意味になる例だととらえるべきだろう。
出題)「平均的な人間はその理想的な基準のどこか中間にいた」をロシア語にせよ。
Средний человек находился где-то в средном месте по идеальному мерилу.
491回と同じく経験の用法と考えてнвとしました。よろしくお願いします。
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どこか中間にであればмеждуを使うべきですし、среднийが2回出てくるのもどうかなという気はします。私の答えは、Средний человек оказывался где-то посередине между этими идеальными нормами.
Средние люди
находились где-нибудь
на промежутке их
идеального уровня.
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-тоと-нибудьの違いが分かっておられないようです。『三訂和文露訳入門』10-13項を参照ください。где-нибудьというのは、あるかどうか分からない、どこでもという感じですが、где-тоはどこかあることは分かっているが、その場所の名前を知らないか、言いたくない場合に使います。この場合は後者でしょう。в промежутке междуという構文はあります。ただ普通は、物理的なもののあいだとか、時間的な関係に使います。
(お題)
平均的な人間はその理想的な基準のどこか中間にいた
(コーシカ訳)
1) Средние люди были в какой-то середине в той идеальной степени.
2) Средние люди находились в какой-то середине на том идеальном уровне.
平均が取れるということは2人以上いるはずなので複数です。
動詞は過去の存在(=状態?)に関わるため不完了体過去です。
「どこか中間」は「理想的な基準」という括りの中であるため-тоの方を選びました。
2) の方はбыть/находиться на уровнеという言い方を使ってみました。
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平均的な人は二人以上である必要はありません。これこそ全体を示す単数(共通の性質)の用法が使えます。в како-й серединеが絶対使えないとは言いませんが、где-тоでしょう。どこか中間という構文では、二つあるものの間ということでмеждуを使います。
Средний человек оказался где-то в середине между этими идеальными критериями.
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正解です。出題の日本語は体についていろいろ解釈できます。お答えのように、アオリスト的用法でも、私の答えのように動作の有無の用法でも前後の文脈によりけりです。ただ文脈によって明確に使い分けできるようにしておいてください。