2014年06月21日

●続和文解釈入門第485回

ゴさんへ(第482回出題のコメントについて)

(情報が入ってこない)Не поступило (поступает) сведений.

のように、поступает/поступилоは否定生格動詞であることは間違いないのですが、「部隊の前進に関する情報が入ってこなかった」という文について、主語が主格でも否定生格でも、どちらの文も意味上の差はないという確証を得ましたので、お詫びの上、お知らせします。

Сведений о продвижении войск не поступало.
Сведения о продвижении войск не поступали.

 否定文で否定生格が主語になる場合と主格が主語になる場合、動詞によっては両方の格が使える場合が稀にある。その場合全くの同義ではなく、ニュアンスの差がある場合が多い。

「ホテルは建設されていなかった」をロシア語にすると、次の二つの解釈が可能であるが、ニュアンスは違う。

Гостиницы не было посторено.
Гостиница не была построена. <建設計画はあった>

同様に「本が見つからなかった」もロシア語にすると、二つの解釈が可能である。

Книги (подходящей) не нашлось. <そのような本は存在しない>
Книга (потерянная) не нашлась. <元々存在した本が>

前回出題の「新規採用はない」をロシア語にすると、下記のようになる。
Новых сотрудников не принято.
×Нового струдника не принято. <存在していないので生格であるのはよいが、採用されるのは具体的な一人がとなり、論理的におかしい>
×Новый сотрудник не принят. <主格というのは既に存在しているわけだから、採用されないと新入社員になれないので、これも論理的におかしい>

出題)次の文および会話をロシア語にせよ。
天国での出来事。
「主よ、無神論者たちがやって来ました!」
「私はいないと言ってくれたまえ」

Posted by SATOH at 2014年06月21日 06:40
コメント

Господи! пришли
атеисты.

Передай им, что меня
нет.
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正解です。ただ「天国での出来事」が訳されていないのと、прийтиは到着するという意味ですから、来るという意味を明確にするにはк намなどをつける必要があるかと思います。私の答えは、Случай в раю.
- Господи, тут к нам атеисты!
- Скажите им, что меня нет.

Posted by ブーチャン at 2014年06月21日 07:41

ごぶさたしております。

(お題)
天国での出来事。
「主よ、無神論者たちがやって来ました!」
「私はいないと言ってくれたまえ」
Событие на небесах.
- Господи! Атеисты к нам пришли.
- Скажи им, что меня нет.

скажиは1回の具体的動作なので完了体命令、
これから何かの実現を願う=「私がいなくなるように」と言えではないので、節はчтоを選びました。
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正解です。ただアカデミー露露の用例を見ると、神の国と言う意味ではв небесахのようです。

Posted by コーシカ at 2014年06月21日 22:34

神様にとっても居留守を使うのは想定外だと思うので、完了体にしました。
Господи, наступают атеисты!
Сообщи им, что меня нет.
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насутпатьは時期、動作、状態、現象の開始、到来を示すもので、人が主語では使われないと思います。наступить/наступатьには、人などが主語で攻撃する、要求する(迫る)がありますが、意味が違います。天国に近づくよりは到着したとした方が出題の文にに適うと思います。
сообщиですが、想定外ということではなくて、単に具体的な動作の完遂を示しているだけです。

Posted by Anonymous at 2014年06月21日 23:27

- Господь, атеисты пришли!
- Скажи им, что Бога не существует.
留守、ではないと考えました。存在するの否定は生格のみ?
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господьの呼格はгосподиです。現代語では呼格 = 主格ですが、さすがにこのような宗教関係の語は呼格を使うべきです。お答えのように神は存在しないとすると、このアネクドートのオチでが分からなくなくなります。神様は相手が無神論者ですから、居留守を使っても、彼らの概念では神は存在しないのですから分かってくれるということで居留守を使ったのであり、そこにおかしみもあるわけです。

Posted by ゴ at 2014年06月21日 23:45

投稿できなかったようですのでもう一度。

Разговор на небе.
-Боже, атеисты пришли!
-Скажите им, что я ушёл.
最初の動詞は新規の動作で、後の動詞は結果の現存でいずれもсвにしました。
第2文は次のようにすると、落ちになるでしょうか。
-Скажите им, что меня нет.
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御手数をかけて誠に申し訳ありません。今朝もすでに200ぐらいのスパムが入っています。根気良く対処するしかありません。お答えは正解ですが、на небеよりはв небесахの方がよく、もっというとв раюの方が直接的でよいと思います。通常はушёлでよいはずですが、個人的には天国の他に何処に神様は行くのであろうかという疑問がおきます。ですからменя нетの方がオチにもなるし、ベストだと思います。божеはбогの呼格ですから、問題はないのですが、一応出題が、神よ、ではなく、主よですから、それに対応した方がいいのではなかろうかという気もします。

Posted by yama at 2014年06月22日 10:38
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