2014年06月11日
●続和文解釈入門第475回
前回の出題のように状態の動詞(『三訂和文露訳入門』3-1-7項)も、過去の時制における過去のある点からの過去のある点までの継続を示す事ができる。
(しかし1960年以来党員だったソ連共産党から彼は間もなく除名された)Однако его вскоре исключили из КПСС, членом которой он был с 1960 года.
出題)「自分の実力を見せる時が来た」をロシア語にせよ。
Наступила пора
выставить свою
настоящую
способность.
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体の用法は正確です。пора + 完了体不定形という組み合わせは『三訂和文露訳入門』6-1-1項にも書いたように、切迫性をイメージしない動作の必要性、決意表明を意味し、これは完了体の本質である主観的ニュアンスと関係します。出題もこの用法です。
(話を切り上げるべき時だ)Разговор пора кончить.
しかしпораは切迫性を示すことが圧倒的に多く、不完了体不定形との組み合わせがはるかに多いと言えます。
それとвыставлять себя напоказ(見栄を張る)などという表現があるので、выставитьは使わない方がよいように思います。私の答えは、И случай проявить себя представился.
「自分の真価を発揮する機会が現れた」ということ。
Пришло время. Пора показать свою настоящую силу.
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время, пораと繰り返しがあり、くどい感じです。語結合的にпроявить себяを使うべきです。
Пришла пора проявить свои способности.
待ち望んでいたものが来た、ということでСВにしました。よろしくお願いします。
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正解です。決意表明という主観的ニュアンスを伝えているので完了体不定形が来ているのだと思います。пришлаは結果の存続でしょう。
Наступило время, когда продемонстрировать свою способность.
Вот настало время показать свою силу.
времяとинфって…まずかったか?
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最初の文はсвои способностиとしたほうがよいでしょう。それ以外は正解です。