2014年05月31日
●続和文解釈入門第464回
『三訂和文露訳入門』の内容を文法的にできるだけ正確に、しかも分かりやすく書こうとするとくどくなり、一層わけが分からなくなるのではという危惧が自分にはある。簡にして要というというのは言うは易くである。これをを読んで理解できるというのは、読む側でもそれなりの素養があるという事を意味する。一番いいのは、対面して、その学習者に合わせて説明すればよいのだが、そういう機会もないというのが現実であり、残念にも思う。
出題)「公私混同をするのは不可能だと思う」をロシア語にせよ。
Я полагаю смешение
общественных и
личных дел
невозможным.
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構文自体は問題ないと思いますが、公私を直訳したわけですね。公私の別と言う場合はいいでしょうが、出題のような公私混同という場合は、例えば、社有車を私用で乗り回したり、会社の接待の時のタクシー券を私用で使ったりということが私の頭に浮かびます。そうなると、仕事関係とプライバシーを混同するなとした方が適切ではないかと思います。私の答えは、Я не считаю возможным смешивать личные дела со служебными.
с работойでもс бизнсомでもよい。
Кажется, невозможно спутать общественные и личные интересы.
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これもブーチャンさんと同じです。
Я думаю,что невозможно запутать официальные дела с личными делами.
不可能なのでсвとしました。よろしくお願いします。
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「思う」より「みなす」とした方がロシア語としては自然です。それとお答えは公私の別と言う場合にはよいでしょうが、出題に対しては、仕事関係と私事を混同しないとすべきです。
Думаю, что нельзя запутать деловое с личным.
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запутать = вводить в заблуждениеということですから、混同するのではなく、わざとこんがらせる、複雑にするですから違うと思います。公私混同の場合は、わざとする場合もあるでしょうし、その境を曖昧に理解しているということもあると思います。