2014年05月23日
●続和文解釈入門第456回
日本でも男尊女卑は戦前まであり、貝原益軒の著作を基にした18世紀初めの女大学という教訓書や礼記の「家にあっては父兄に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子に従う」と三従の道というのが女子教育の基本であった。ロシアでも17世紀ごろまでは、貴人の女性は表に立たず、顔すら見せてはならない(邪視を避けるためчтобы не сглазили)とされていたが、チョールナヤによれば18世紀ごろから、聖母マリアがアダムを誘惑したイブの罪を償ったという考え方が現れ、女性の位置づけが徐々に変わって行ったという。女性は国家の長にはなれなくとも、王を産むのは母であり、ロマノフ朝初代ミハイール・フョードロヴィチの母や皇后はかなり権力を発揮したし、ピョートル大帝の姉のソフィアが7年間政治の実権を握ったのは有名な話である。
出題)「その学校は食事や着るものでは誉められたものではなかった」をロシア語にせよ。
Не могли похвалить эту школу по поводу её питания и одежды.
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惜しいですね。похвалитьсяと自動詞を使うべきでした。私の答えは、Школа не могла похвастаться обильным столом и качественной одеждой.
Школу не хвалили за еды и одежды студенмов.
評価なのでсвとも思いましたが、一度のことではなさそうなので規則的反復と考えнвにしました。
よろしくお願いします。
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惜しいですね。
(не) могу (можешь) похвалиться (похвастаться) = о наличии (отсутствии) чего-либо ценного, нужного, каких-либо ценных, нужных качеств в ком-, чём-либо
という熟語表現を使ったのですが、動作の否定なのでмочьが体の用法の動作の否定(ゼロの反復、動作の無の確認)を受け持ち、動作の中味については例示的表現の完了体不定形で示すということで、『三訂和文露訳入門』の6-2-6-1項参照。
Эта школа не была
похвальной в
отношении пиши и
одежды.
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この形容詞は全くないとは言いませんが、述語的に使われることは稀です。長語尾だと性質を示すことになり、出題のような例示的な表現とは相容れないような気がします。
Эту школу нельзя было похвалить ни по питанию, ни по одежде.
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惜しい。自動詞であるся動詞を使うべきです。
時間がたってからですみません。お答えで、 обильным と качественным はなぜ、школаに合わせて-ойとはならないのでしょうか。
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すみません。タイプミスがありましたので次のように訂正します。
Школа не могла похвастаться обильным столом и качественной одеждой.
обильный стол(たくさんの量の食事)と
качественная одежда(良質の衣服)という語結合だからです。