2014年05月17日
●続和文解釈入門第450回
調べるというよりは漫然と犬死という単語をラヴレーンチエフの和露で見ていたら、собачья смертьとある。これでは犬の死か、Собаке собачья (и) смерть.(悪党にふさわしい死にざま)であろう。和露辞典の編集者が、犬死(無駄死に)という言葉を知らなかったか、国語辞典を引かなかったとしか思えないミスである。第436回本文で私が言っている直訳というのはこういうものである。日本で出ている和露辞典にもこの種の間違いがないといいのだが。研究社や岩波の露和辞典にもこのようなミスはけっこうある。興味のある方は私のホームページ「ランポポー」のロシア語ガイド・通訳で使える辞書・参考書のページを参照願う。
出題)「長いこと掃除機はいたるところでぜいたく品のままだった」をロシア語にせよ。
В длительное время
пылесос везде остался быть
предметом роскоши.
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長いことという期間を示しているのに完了体をつかうのはどうかということと、остаться бытьという語結合はないと思います。無人称動詞として動作動詞を取る例はあります。Мне осталось дочитать восемь страниц.(後8ページを読まなくてはならなかった)
私の答えは、В течение долгого времени пылесос повсеместно оставался предметом роскоши.
Долгие годы пылесосы оставались предметами роскоши во всех местах.
長期にわたって継続したということでнвにしました。よろしくお願いします。
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この場合は掃除機全体を示していますので、単数で全体を示すという用法の方が自然かと思います。それ以外は問題ありません。
Пылесос везде долго оставался предметом роскоши.
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正解です。
Долгое время пыльсосы везде по-прежнему являлись роскошными вещами.
すみません、見落としてました。答え見てません。よろしくお願い致します。
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пылесосのタイプミスがあります。出題では掃除機という本質を示しているのですから、単数で全体を示す用法を使うべきです。それと語結合的にпо-прежнемуはбыть動詞が自然です。体の用法は問題ありません。