2014年04月22日

●続和文解釈入門第427回

日本語の「結構」は文脈によって正反対の意味になるというのは日本人なら誰でも知っている。「いや結構」と言えば、ロシア語ではНет, спасибо.(No, thank you)となるし、「結構ですね」と言えば、Отлично!とでも訳すだろう。Благодарю (Благодарим) покорно!(稀にПокорно благодарю (благодарим)!ということもあるが)は、皮肉や冗談交じりで、「まっぴらごめん」というように拒否や不同意を示すが、Покорно благодарю (благодарим)!は一般的に、「ありがとうございます」というような丁寧な感謝を示す。

出題)「リヴォフから至急電が来ました」
「それで」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2014年04月22日 07:38
コメント

Из Львова пришла
срочная телеграмма.

Что пишут ?
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二つ目の文は、「彼らは何を書いているところなのですか?」と過程を示し、前の文とはつながりません。Что написано?ならまだ分かります。わたしの答えは、- К нам пришла срочная радиотелеграмма из Львова.
- Давайте.
不完了体命令形の促し(着手)の用法。

Posted by ブーチャン at 2014年04月22日 08:30

"Прищла срочная телеграмма от Львова."
"Ну, и что?"
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間違いだとは思いませんが、至急電が来て、それに対して、お答えは「だからどうだって言うんだ(俺には関係ない)となります。そういう文脈もあるでしょうが、普通は、至急電が来たのですから、電報の中味を知りたいはずで、それを教えてもらえるよう促すのが普通だと思います。それと都市名にはвがつくので、отではなく、それに対応するизを使うべきです。

Posted by Женя at 2014年04月22日 22:30

- Из Львова поступила срочная телеграмма.
- А что?
ソ連時代、キエフからワルシャワまで汽車移動したとき、国境のリボフという駅で、真夜中に両替した想い出があります。
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微妙なところですが、正解です。

Posted by ゴ at 2014年04月22日 22:31

Из Львова Экстренная телеграмма поступила.
Слушаю.
結果の現存と考え、с.в.過去としました。ただ、連絡を待ちわびているところに「やっと電報が来た」という状況であれば、н.в.過去の方が良いのか、と悩みました。体の使い分けは長らくいい加減にやり過ごしてきたことなので勉強になりますが、分からないことだらけです。
よろしくお願いします。
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この場合は最初のお考えのように結果の存続とかが得るのが普通です。待ちわびて、それで来たのなら、主観が入りますからなおさら完了体の領域です。ですから最初の文は問題ありません。お答えは特別電(強いて訳せば)となっていますが、至急電です。二つ目の文は電話でしか使わないと思います。強いて訳せば「かしこまりました」という感じで、初めの文とつながりません。ただ不完了体を二つ目の文で用いているのは、上級者としてのこれまでの学習の積み重ねがものを言っているのだと思います。これまでのご回答を見る限り、yamaさんは上級の上でしょうが、動詞の語彙によっては、あまりに文例を覚え過ぎているので、迷いが生ずることがあるというだけのことです。『三訂和文露訳入門』第1章を閑な時にさらりと何度か読み返していただけると、役に立つことがあるかもしれません。今回の出題も一種のみなし反復であり、文例の丸暗記(私もそうでしたが)だけでは、なかなか理解しにくいものです。

Posted by yama at 2014年04月23日 06:19
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