2014年04月12日
●続和文解釈入門第417回
ロシア語会話の上達のためにはロシア語の本を精読し、その中から会話で使えるような表現をピックアップして、自分の語彙集を作る努力が大切である。ただ気をつけないといけないのは、露文解釈というのは、ある意味受け身の作業であり、書かれているロシア文は文法的に正しいものがほとんどであろう。ところが会話と言うのは、自分でロシア語の文を組み立てて行くわけで、意味やニュアンスにより体を自分自身で主体的に使い分ける必要が出てくる。一般的な場合なのか、反復なのか、具体的な1回の行為なのか、動作の結果は残るのかなどを瞬時に判断する必要があるわけである。これは体のみならず、-тоと-нибудь、単数と複数の使い分けなどについても同様で、ロシア語会話では、語彙は当然のことながら、どういう文脈で使うのか話し手に主体性が求められるという点を強調したい。
出題)「大きくなったら分かる」をロシア語にせよ。
Будешь большой и
поймешь.
-----------------------------
出題には二つの動作があり、大きくなるという動作が完遂して後に、次の動作が始まって完遂します。つまり順次的用法であることは明白です。そうであれば完了体未来形を二つの動作に使うべきことが分かります。また仮にというニュアンスがあるので、例示的用法であることも分かります。そうなると、これも完了体未来形の領分となります。私の答えは、Вырастешь – узнаешь.
例示的用法と順次的用法の併用。このような普遍人称文を使うと、когдаやеслиを使わずにすみ、諺や格言のように文章が引き締まるし、会話での使用も多いので覚えるべきである。узнаешьはаに力点が来る、つまり完了体未来形である。
Когда станешь взрослым, поймёшь.
よろしくお願いします。
---------------------------------
大人になるとは限りませんが、正解です。
Когда вырастешь, то поймёшь.
------------------------------
正解です。
よろしくお願いします。
Если вырастёшь, то поймёшь.
-------------------------------------
когдаの方がいいと思います。