2014年04月05日
●続和文解釈入門第410回
自分に作家としての才能があるとは全く思わないが、私のような素人でも、書いておかなければ忘れるというような言い回しや語句が何気なくぱっと頭に浮かび、それをメモしておくというのがこの何年来強迫観念になっていることである。プロの作家との違いは、私のは文字通り片言隻句だが、プロはすぐ何枚も何十枚もの原稿になるくらい一気呵成に書けるのだろう。誰にでも作家になれる素質はあるが、ごく例外を除いて、素質だけに終わるということだろう。何が足りないかというと、それはたっぷりの努力とほんの少しの運であると思う。
出題)「足は凍えて、ほとんど感覚がなくなった」をロシア語にせよ。
У меня ноги замерзли
и почти исчезло их
ощущение.
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Ощущение осторой боли не оставляло его.(鋭い痛みの感覚は彼からなくならなかった)とは言いますが、исчезнутьとの語結合は知りません。体の用法は正確です。私の答えは、Ноги заледенели и почти потеряли чувствительность.
完了体過去形の順次的用法。замёрзлиでもよい。лишиться чувствは意識を失う、失神するという意味。
Ноги замерли и почти ничего не ощущалось.
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замеретьは身体各部が全く動かなくなるという意味ですから違います。多分зが抜けた凡ミスだとは思いますが。ただ、動作が次々と起こっているわけで、そうなると完了体過去形の順次的用法だとすぐピンとこないと困ります。順次的用法は未来の時制でも完了体未来形が使われるので、この点をよく理解する必要があります。順次的用法は一つの動作が完全に終わらないと次の動作が始まらないということと、前の動作も次の動作も過去の時制ではアオリスト的用法か結果の存続になるということです。
Ноги озябли и они почти потеряли чувствительность.
よろしくお願いします。
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正解です。ただзябнутьでは凍えの程度が弱いような気もします。ониはくどいので省くべきです。