2014年03月30日
●続和文解釈入門第404回
日本語では「あなた」は目下に使うというニュアンスがあるので、それを使わずに、省くか、相手の名字を用いて二人称代わりにすることが相手への敬意を示す事になる。例えば、相手の名字が田中なら、敬語だけを動詞に用いて、「どうなさいますか?」と言うか、「田中さんはどうなさいますか?」という類である。このような人称の転用はロシア語にはほとんどないが、セミョーノフЮлиан Семёновの『Майор Вихрь(ウィーフリ〔旋風〕少佐)』を読んでいたら、次のような文を見つけた。ポーランド人の老婆がコーリャに話かける場面である。
(背広の背中のところが破れているのを御存じですか?)Пан знает, что у него порван пиджак на спине? <панはポーランド語でMrの意味だが、ポーランド語ではこのような人称転用が普通なのかもしれないし、それを作家がただ利用しただけなのかもしれない>
出題)「森で通信機の電源が切れた」をロシア語にせよ。
В лесу питание коммуникатора село.
よろしくお願いします。
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Питание падает.とは言いますが、この場合питание = напряжение(電圧)です。питание селоとは言わないと思います。сестьはこの場合電荷がなくなる、つまり電池が機能しなくなるという意味で使います。私の答えは、В лесу кончилось питание для рации.
В лесу был отключен
источник питания
передатчика.
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電源が落ちるというのは、停電、森の中だとバッテリー切れが考えられます。ところがお答えではотключить (выключить)が被動形動詞過去短語尾で用いられていますから受身であり、動作主が暗示されていて、語結合的には正しくとも、論理的におかしいと思います。
В лесу питание аппарата связи стало.