2014年03月16日
●続和文解釈入門第390回
『三訂和文露訳入門』9-8-3項に下記追記願う。
サイズを示す形容詞の短語尾には「~すぎる」という程度を越えたニュアンスが出る場合があるが、それも利用することができる。下記のчтобыは研究社の露露辞典にある結果の意味への転用だと考えられる。
(最大の罪を理解するには彼は小さすぎるし、弱すぎる)Он мал и слаб, чтобы понять высшую вину. <彼は小さすぎて、弱すぎるので、最大の罪が理解できない>
出題)「欠点のない人はいない」をロシア語にせよ。
Нет никого, у кого нет
недостаток.
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自分ややこしい構文を使ったものですね。もっと簡単にできるはずです。それと不足を意味する単語は否定生格のはずですし、可算名詞ですから複数生格でないとおかしいことになります。私の答えは、Нет людей без недостатков.
完全二重否定。
Нет ни одного человека,у которого нет порока.
よろしくお願いします。
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人間というのは可算名詞ですから、存在を否定する場合には複数生格となるのが普通です。ただчеловекの複数生格はлюдейであり、数詞を用いるときはчеловекとなるなど変則的です。それとчеловекを総称的にとらえてか、単数性格を使う場合もあるようですし、「一つもない」というときにはお答えのようにすることも可能です。ただпорокも可算名詞ですから複数生格にすべきです。
よろしくお願いします。
Нет человека, у которого нет недостатков.
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2回нетが続くのはどうかなという気もしますが、正解とします。
Нет никого без недостатков.
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正解です。