2014年03月09日

●続和文解釈入門第383回

『三訂和文露訳入門』を次のように変更した。

8-1-1 「到着する」という意味の用法

Он был в Москве.という文は、<彼はモスクワに到着した、到着したことがある〔経験〕、モスクワにいた>という3つの意味にとれ、「到着した」という意味ではОн приходил (приезжал) в Москву. (= Он посещал Москву.)と同義である。つまりбытьの過去形には不完了体過去形の動作の有無の確認という用法があることになる。現代ロシア語では廃用となった〔お客として遊びに行く〕быть в гости к кому-либо(現代ロシア語ではприходить〔приезжать〕 в гостиやбыть в гостях у кого-либоとなる)や、廃用に近い表現として、次のような表現があり、бытьが当初動作動詞も兼ねていたのが、後に状態の動詞に用法的に統一されたのではないかと思われる。

(明日うちにいらっしゃいますか?)Вы будете к нам завтра? <現代語ではВы будете у нас завтра?であろう>

出題)「揺れのせいでものが落ちるのは稀ではなかった」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2014年03月09日 06:33
コメント

Не редко падали вещи
из-за толчка(качки).
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弱震слабый толчокというように、地震のカテゴリーを指す時は別ですが、普通はиз-за толчковと揺れの意味の時は複数にする方が自然です。толчкиは地震のときも、車両の揺れも両方示せますが、качкаは車両や船の揺れを指しますから、カッコを取ってи качкиとした方がよいでしょう。私の答えは、Падения вещей из-за качки и тряски были не редкостью.
качкаというのは波による船の揺れで、килевая качка縦揺れ(ピッチングpitching)とбортовая (боковая) качка横揺れrollingがあり、車両などの移動の際の軽い揺れも指す。тряскаは左右や上下の揺れである。толчкиは拍動(複数のみ)、地震や移動の際の車両の揺れを指す。

Posted by ブーチャン at 2014年03月09日 07:11

Из-за трясения нередко падали вещи.

よろしくお願いします。
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正解です。

Posted by yama at 2014年03月09日 09:40

すみません、名前を入れずに送信してしまいました。
いつにもましてあやふやなのに、二度もお目汚しするのは恐縮ですが、再送信いたします。

Не редко бывало, когда вещи падали из-за толчков.
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節にしなければならない理由はないと思います。それにне редкоもбыватьも意味は重複します。

Posted by Женя at 2014年03月09日 22:45

От качки вещи падают --- не редкокость было.
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качкаというのは波の上の船の揺れが原意です。ここから移動際の車両の揺れという意味が派生してきました。しかし、地震や火山の際の揺れはこれでは示せません。お答えは二つの動詞の時制が合わないということと二つ目の動詞に主語がないなど不自然です。動名詞падениеを使ったほうが自然です。

Posted by ゴ at 2014年03月09日 23:51
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