2014年03月04日

●続和文解釈入門第378回

原求作先生がこのたび『キリール文字の誕生』(上智大学出版、2014年)を上梓された。題名から先生お得意の小説かとも思ったが、ロシア文化入門という長年の授業をまとめたものだと前書きにある。キリール文字については、『羊皮紙に眠る文字たち スラブ言語文化入門』(黒田龍之助、現代書館、1998年)、『ロシアの文字の話』(小林潔、ユーラシアブックレット No. 57、東洋書店、2004年)、Жизнь языка: От вятичей до москвичей , Костомаров, Педагогика-Пресс, 1994、『ロシア語音声概説』(神山孝夫、研究社、2012年)という良書がすでにあるが、原先生のご著書はこれらの本とは違い、キリール文字の生まれた歴史背景を中心に地政学的側面から一般向けに分かりやすくキリール文字創出について述べたものである。スラブ族最初の国であるサモ王国が7世紀半ばに存在したというのは不明にして知らなかったし、キリールやメフォージー兄弟の生涯のみならず、その弟子からどのようにキリール文字が後世に伝わったのかも述べている点が特に興味深い。一読を勧める。

出題)「最初の結婚では公爵の娘と結婚した」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2014年03月04日 08:26
コメント

Сначала я женился
с княжной.
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женитьсяは完了体と不完了体が同形なので、完了体の結果の存続と取られる恐れも無きにしも非ずです。жениться сという語結合はありません。私の答えは、Первым браком был женат на дочери князя.

Posted by ブーチャン at 2014年03月04日 08:39

По первому браку он женился на дочке князя.
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женитьсяは完了体と不完了体同形なので、はっきりと結果存続の無効を示す必要があります。つまりお答えは動作の有無の確認ということで不完了体過去形を使っているようですが、完了体過去形のアオリスト的用法と取られる可能性があります。アオリスト的用法というのは過去の時間軸の一点に動作があったということを述べるだけで、それが現在と関わりがあるのか(そうであれば結果の存続という用法になります)、そうでないのかが曖昧です。そのため結果の存続の無効をはっきりと打ち出す必要があるわけです。私の答えのбыл женатだと過去の時制であることは明確であり、しかも過去の一定の期間動作が継続していたということも示すことができます。

Posted by ゴ at 2014年03月04日 22:44

よろしくお願いします。

В первом браке он женился на дочери герцога.
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ゴさんと同じですね。

Posted by Женя at 2014年03月04日 22:48

В первом браке он женился на дочери герцога.
よろしくお願いします。
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Женяさんと同じですね。

Posted by yama at 2014年03月04日 22:54
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