2014年02月03日
●続和文解釈入門第355回
『三訂和文露訳入門』を下記のように訂正願う。
3-1-2 反復・習慣・普遍性 → 不完了体動詞現在形
反復にも動作の一括化(連続する反復、2-2-1-5項)や偶発的反復(2-2-5項)、規則的(定期的)反復、多くの回数の繰り返しがある。「完了体は話し手が動作遂行の結果として、時間軸の特定かつ不動の一点をイメージする」ことから派生して、反復という用法の中の、動作の一括化(連続する反復、2-2-1-5項)や偶発的反復(2-2-5項)は完了体の受け持ちとなり、「不完了体は話し手が動作遂行の結果として、時間軸の特定かつ不動の一点をイメージしない」、つまり規則的反復や多くの回数の繰り返しは動作の特定かつ不動の一点にないことは明らかなので、不完了体で表現することになったのだと考えられる。継続や反復という用法は不完了体の本質ではなく、文脈や状況語によるとフォーサイス先生も述べておられるが、これは後者の方の反復であろう。つまり不完了体は動作や状態の素材そのものであり、多回体のように語義に反復が含まれるものは除いて、動作が1回で終わるという限定もないゆえに、文脈やその他の状況語によって反復(後者の)、習慣、普遍性などに色づけされることになると言える。
出題)「一番長い上り坂は何キロメートル地点から始まりますか?」をロシア語にせよ。
Со сколько
километров отсюда
начинается самый
длинный подъем ?
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начинаться от (場所を示す名詞)という語結合はありますが、普通はс + 生格です。その場合でも数字に関係する単位はв(個数詞)、на(順序数詞) + 前置格を使います。私の答えは、
На каком километре начинается самый длинный подъём?
В каком километре начинается самая длинная дорога в гору?
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惜しいですね。順序数詞はнаを使うと思えましょう。