2014年01月20日

●続和文解釈入門第342回

前回の二つの投稿に対するコメントの内容が表示できなくなっています。ろしあんピロシキ側に問合わせ中ですが、このコラム全体で見ると1,000回以上となり、メモリーに問題が出てきたのかもしれません。私のコンピューターだけの問題なら、それでいいのですが。これまでのエントリーの保存が1回ではできず、2回しなければならないとか、コメントも1回では保存できないという不具合はありましたが、今回のようなのは初めてです。後二カ月ちょっと、つまり68回やれば通算千回目前にしての不具合であり、和文露訳短文問題集千問ができたのですが、これもやめろという天の声か、あるいは何かの巡り合わせかもしれません。一応次回の出題だけはしておきます。投稿者の答えは私には届き、私もコメントしているのですが、それがこの場で発表できないというのは困ったものです。それゆえ便法として、この本文に回答を書いておきます。

ブーチャンさんの投稿
Во слове "счастье"
есть разные нюансы и
не должно быть
одинакового.
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В словеでしょうね。ただ後ろの文を考えると、特にсловоとする必要はないように思います。счастьеは出題では複数の意味ですが、この単語が複数で使われる例を知りません。それでブーチャンさんはсловоという可算名詞を使ったのだと推定できます。私の答えはКаждое счастье - разное, одинаковых не бывает.


ゴさんの投稿
Когда речь идёт о счастье, оно бывает по-разному, и не должно быть одинаковое счастье.
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意味は分かると思いますが、счастьеが二度続きますので、その処理をどうするかということと、複数回の否定はбыватьを使ったほうが強意で使えます。

ソ連時代の日用品について書かれた『ソ連製 ソ連時代のシンボルСделано в СССР Символы советкой эпохи』(Мир энециклопедий Аванта+, 2012)を読んだが、その中に下着の話が出てくる。これについては第176回で『パンツの面目ふんどしの沽券』(米原万里、ちくま文庫、2008年)に書かれてあるエピソードを紹介したが、これを裏付けるように、トロツキーの『日常生活の諸問題Вопросы быта』(1923年刊)に「農民と労働者には下着を履きたくないという気持ちがある」と述べていると本書にはあり、下着は衛生のため2セット持つべきで、1セットは今穿いている分で、もう1セットは洗濯用とすべきだと力説しているが、これは当時のソ連の農民や労働者には下着を履く習慣がなかったということを意味している。

出題)「文学者の義務とは何だと思いますか?」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2014年01月20日 07:39
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