2014年01月14日
●続和文解釈入門第336回
再度前回の続き。前々回の本文に関連してだが、『ロシア語文法便覧』(宇多文雄、東洋書店)の169ページに、「名辞部分が抽象的なことがらを示す名詞の場合には造格も使われる。その場合、бытьの形は主語のэтоと一致する(すなわち単数中性)」とあるが、文全体を受けるэтоなら、「(文全体を示して)そのこと、このこと」という意味なので、それが主語になれば、名辞部分である述語も抽象的な内容にならざるを得ないということにすぎないのではないか。
出題)「その上彼の血圧は150から180へと急上昇した」をロシア語にせよ。
После зтого,у него кровяное давление вдруг повысилось.
よろしくお願いします。
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お答えを訳すと「この後」となり、「そのうえ」とは違いますし、150から180の訳が抜けています。私の答えは、歴史的現在を使って(使わなくてもいいですが)、У него к тому же скачет кровяное давление от 150 до 180.
*скакать = резко изменяться
Сверх того, у него
кровяное давление
быстро повысилось.
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150から180が抜けています。
Кроме того у него был резкий подъём кровяного давления со сто пятидесяти до сто восьмидесяти.
кровавыйだとずっと…。
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大体いいのですが、動詞を使ったほうが躍動感も出ますし、口語的です。со стаでしょう。血圧は口語ではдавлениеだけで使うのが普通です。ただ気圧の意味もありますから文脈によるのでしょう。давление кровиとも言います。