2013年12月30日

●続和文解釈入門第321回

遂行動詞は本来動作を示す動詞が多い。中にはвидеть, говорить, думать, желать запрещать(ся), испытывать, оценивать, понимать, чувствовать, хотетьのように状態の動詞を兼ねているものもあるが、ほとんどは判定宣告型であり、一部言明解説(告知)型もある。
 過程(予定)の動詞と遂行動詞は重ならないが、говорить, рассказыватьなどは例外であろう。открывать, пить, слушать, сниматьはそれぞれ、開ける、飲む、聞こえる、取り外すという意味では過程の意味で使うが、開会する、乾杯する、もしもし、写真を撮るという意味では遂行動詞である。

出題)「彼は時間にはしばられなかった」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年12月30日 05:35
コメント

Он не заботился о времени.
よろしくお願いします。
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お答えに完了体過去形を使っているわけで、これだと具体的な1回の行為、今ここで、時間のことを考えていることになります。普通に考えれば、否定ではありますが、結果の存続の用法となり、「時間については心配していない」、あるいはアオリスト的用法で、「時間については心配しなかった」という意味になります。一方、出題の「時間にしばられない」というのは、状態ないしは反復(習慣)を指しますから、違うと思います。体を選択したときに、日本語に訳し直して、それが出題の意図と合うかを検討するkと尾も大事です。短文なので出題が二通りにも解釈される場合もありますが、その時はその二つの解釈に対して、どういう風に体を選ぶのかを考えれば、ロシア語学習の役に立つでしょう。私の答えは、Он не был связан во времени.

Posted by yamaguchi at 2013年12月30日 07:01

Он не был связанным
временем.
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いい線をいっていると思いますが、長語尾にしたためにсвязанное времяと誤解される恐れがありますし、связан временемだと時間が意味上の主語になるような気がします。

Posted by ブーチャン at 2013年12月30日 09:47

Он был свободен от времени.
Он не зависел от срока.
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発想の転換ですね。最初の文は、決められた時間から自由だと言うなら分かりますが、時間から自由になるのは、4次元の人とか、神でもない限りあり得ないと思います。свободен от = избавленный, освобождённыйのほかに、не знающийという意味もありますから、そういう意味では設問には使いにくいと思います。二つ目のはсрокと単数を用いると、具体的な期間をさしますから、複数形を用いてその不定性を利用すればよいと思います。

Posted by ゴ at 2013年12月30日 23:37

投稿を漏らしておりました:

(お題)
彼は時間にはしばられなかった
(コーシカ訳)
Его не удержало время.

う~む、わからん…
アオリストの完了体過去です。
さて、正解は
не был связан ということはアオリスト…?
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時間を動作主にするというのはどうかと思います。被動形動詞過去短語尾を過去時制で用いれば、アオリスト的用法です。単に形容詞を過去の時制で用いても、アオリスト的用法と言えるでしょう。動作が現在に及んでいるとか、いないとかを表さない(文脈によっては現在とは関係なとすることが多いでしょうが)ということです。

Posted by コーシカ at 2014年01月01日 22:44
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