2013年12月29日

●続和文解釈入門第320回

交渉ごとの通訳をする際に、仮に語彙もニュアンスも全て正確に通訳できるとして、完全に正確に通訳すべきだろうか?通訳する際に占領軍のプレスコードとか、放送禁止用語の類とは別に、守らなければならないのは、通訳する会話が感情的にならないようにすべきであるということである。極端に言えば、馬鹿野郎を通訳しなけれならないときに、そうは通訳せずに、「何か誤解があるようです」とする類である。クレームの通訳でも、交渉ごとは論理的に進めるべきで、一時の感情にまかせた発言を、その通りに通訳をして、それが交渉の趣旨にかなうとは思えないからである。感情が激している時は、通訳を介さなくても分かる。それを言葉にして言えば、感情を煽るだけということになりかねない。

出題)「何か誤解があるようです」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年12月29日 08:44
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