2013年12月23日

●続和文解釈入門第314回

『三訂和文露訳入門』に10-15-2として下記追加願う。
「~の地点で」と位置を示す場合には、в + 前置格(基数詞)を使うが、на + 前置格(順序数詞とともに)も使える。

(ここから5キロのところで今日結婚式がある)В пяти километрах (За пять километров) отсюда сегодня свадьба.
(死体は後にマドリードから21キロメートルのところで発見された)Труп потом обнаружили на двадцать первом километре от Мадрида.

時間に関係した「~の~前за + 生格до + 生格」や「~の~後через + 対格после + 生格」という構文は、次のように使われる。

(その出来事の1週間前我々は大いに心配した)За неделю до этого события мы очень волновались.
(日本における地震の1年後普通の日本人はどのように暮らしているのですか)Как живут обычные люди через год после землетрясения в Японии?

 これらの構文は位置を示すのにも使える。

(岸の数百メートル手前で複数の小道は一本の素晴らしい道と合流した)За несколько сот метров до берега тропинки соединились в одну прекрасную дорогу.
(スタートから200メートルほどで僕はころんだ)Примерно через 200 метров после старта я упал.

 動作を示す場合には、не доезжая до + 生格(車などの場合)やне доходя до + 生格(歩く場合)を用いる方が一般的である。не доходя + 生格は古い用法である。

(その一軒屋の三軒手前で彼は車を止めた)Он остановил машину, не доезжая трёх домов до особняка.

出題)「細かいことにこだわらないようにしないと」をロシア語にせよ。

Posted by SATOH at 2013年12月23日 06:34
コメント

Давайте постараемся
погрязать в мелочах.
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多分не погрязатьのнеを入れ忘れたのでしょう。погрязать = оказываться в каком-либо положении, из которого нет сил и возможности выйтиということですから、自分でこだわるというよりは、自分の意志とは別にпогрязать в мелочах(細かいことにはまり込んで身動きが取れなくなる)という感じです。悪いことに加担しているという意味でпогрязать в грехах(悪に染まる)というのもありますが、それとは違うでしょう。私の答えは、Надо стараться не обращать внимания на мелочи.

Posted by ブーチャン at 2013年12月23日 08:02

Следует не держаться
мелочи.
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держаться + 生格で、考えを固守するといういことのようですが、мелочейと複数にすべきですし、細かいことを固守するということが論理的に普通かどうかという疑問は起きます。

Posted by ブーチャン at 2013年12月23日 10:09

(お題)
細かいことにこだわらないようにしないと
(コーシカ訳)
1) Будь острожен (осторожна),
чтобы мелкие дела не отвлекали твое внимание от важных.
2) Не погрязай в мелочах.
3) Не позволяй мелочные дела обременять тебя.
4) Не будь мелочным человеком.

思いついた順に4つ。たぶん2) が正解。1)、4) は意訳すぎて×かな…
いづれも禁止の不完了体です。
完了体命令で警告の意味も出せるとは思いますが
話し手の面前で聞き手が細事に気を取られているという踏み台があると考えます。
細かいことに拘るのは性質や状態に属することでもあるので
それらを否定するために不完了体が使われるとも言えそうです。

完了体で警告の例を考えてみます
(学校の先生による英語の長文を読むに当たっての注意という想定です):
Не погрязнуйте в смыслах отдельных слов,
хотя каждое сочинение очень длинное.
А прочитайте весь текст до конца и подумайте, что автор имеет в виду.
各文がとても長いからといって一語一語の意味に拘らないようにしなさい。
最後まで読み通した上で、作者が何を言おうとしているか考えなさい。

хотя 以下で条件を提示し、こういう条件だけど気をつけてという警告になると考えます。
прочитайте и подумайте は読み終わってから考えなさいという順次的用法です
(予備校なら、読みながら推せ
А, читая текст, предположите, что автор имеет в виду.
と言いそうです)。
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погрязатьについてはブーチャンさんのところに書きました。4)はこせこせいした人にはなるなですから違います。それ以外は直訳という感じです。この出題は禁止というよりは、不必要で、そのために不完了体不定形を取るのが自然です。
прочитатьとあるのですから、до концаは冗語です。順次的用法どと動作が次々起こるわけですから、よほど短いテキストで、しかも考える時間も短いというニュアンスです。そのため長い文章だと非常におかしいことになります。個人的にはчитаяと不完了体を使ったほうがいいと思いますが、предоположитьは仮定するという意味ですからおかしいと思います。

Posted by コーシカ at 2013年12月23日 22:14

Не надо останавливаться в мелких деталях.
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惜しい。вではなく、наです。

Posted by ゴ at 2013年12月23日 22:45

Надо стараться не обращать внимания на мелочи.
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正解です。

Posted by Ml at 2013年12月24日 04:05

コメントありがとうございます。
せっかくなので最後の文「読みながら推せ」をちゃんと訳してみます:
作者が何を言いたいのか推論しながら読みなさい
А, читая текст, рассуждайте, что автор имеет в виду.

Posted by コーシカ at 2013年12月24日 21:33
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